最長23年! 中国地方公務員の超長期有給がうらやましすぎる
#中国
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急速な経済発展とともに、労働者の権利意識が高まりを見せている中国。有給休暇の充実を図る企業も増え始めている中、福利厚生の度を超えた長期休暇が与えられている職場が存在することがわかった。
浙江省永康市の職員のうち、計192人が数年以上の長期にわたって欠勤を続けており、さらにその一部には給料まで支給されていることが明らかになったのだ。そのうち69人は病気、または私用のために長期休暇を取得したものの、休暇終了後も欠勤を続けており、さらに57人には給料まで支払われ続けているという。
しかも、休暇の長さがハンパではない。20年以上の有給休暇中の職員が3人、10年以上20年未満の有給休暇中の職員は8人確認された。ちなみに、最長の有給休暇を獲得したのはある学校教員で、1989年11月に病気療養を理由に休暇を取ったまま、23年たった今でも職場に復帰していないにもかかわらず、給料は支給され続けているというのだ。
また、中には刑事処罰を受け服役中であるにもかかわらず、懲戒免職となるどころか給与が支払われ続けている職員も7人いるという。
これが民間企業なら「うらやましい!」のひとこと。しかし、市職員の給与の出所は税金であるだけに、地元ではずさんな休暇と給与の管理体制に「税金泥棒!」と怒りの声が上がっている。
ところが中国大手紙記者によると、服役中の給与支払いはさておき、公務員の病気療養を理由とした超長期有給は「法で認められた権利」なのだという。
「中国の公務員の給与規定には、療養休暇中職歴10年未満の場合、基本給の7割、10年以上の場合は基本給の8割を支払うことが明記されていますが、休暇の長さには規定がない。病院やネットでいくらでも買える偽診断書を提出すれば、無限に有給を取得することも可 能。数年単位の有給休暇を取っている公務員は、全国の自治体にいるはず」
実は、中国は世界一の福利厚生大国だった!?
(文=牧野源)
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