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【清野とおるの、キ○チ○ガ○イと呼ばないで】第2話「鳥盗り物語」(前編)

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 考えた結果、「タマゴボーロ」でいくことにした。味も刺激もへったくれない食パンなんかよりも、甘くカリカリっとした「タマゴボーロ」ならば、ハトの心をワシ掴みできると思ったからだ。

 また、餌付けする時間帯も重要だ。おじさんはいつも決まって16時ごろ公園に現れ、餌をまき始める。

 よりハトが空腹な時に餌をあげた方が効果的だと思い、俺たちはおじさんよりも若干早い、15時半から餌付けを開始することにした。

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 野口くんと5袋ずつ購入したタマゴボーロを、ハトは瞬く間に食い尽くしていった。

<餌付け3日目> 
 かなり至近距離で餌を食べてくれるも、ハトに触れようとすると逃げられてしまう。

<餌付け1週間目>
 餌まかずして、俺たちの顔を見ただけでハトが集まってくるようになってきた。でもまだ触らしてはくれない。

<餌付け2週間目>
 餌を食べてるハトに触れても逃げなくなった。また、ハトの微妙な模様を判別できるようになり、性格もわかるようになってきた。立場の強いハト、弱いハト、スケベなハト。それまで一緒くただったハトの個が「見える」ようになってきた。

<餌付け3週間目>
餌まかずして、触れるどころか、手や足にとまってもらえるようになった。

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後編に続く/文・イラスト=清野とおる)

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●せいの・とおる
1980年生まれ。東京都板橋区出身。地元・赤羽に生息する奇妙な人々を生き生きと描いた漫画『東京都北区赤羽』(Bbmfマガジン )が大ヒット中。

最終更新:2018/12/18 15:24
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