人はお下劣な分だけ、強く優しくなれる!? 結婚を控えた女たちの本音『ブライズメイズ』
#映画 #パンドラ映画館
よく、女子が給湯所やトイレに集まって盛り上がっているじゃないですか。一体、何を話しているのか気になるんだけど、「男子にはちょっと言えない内容ね、グフフ」とか言われるのがオチなわけですよ。そーゆー男子にとっては大秘境にも感じられる、女子たちのブラックボックス的な世界を過激なコメディにしたのが『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』。本作は大ヒットコメディ『40歳の童貞男』(05)のジャド・アパトー監督がプロデュース、『宇宙人ポール』(11)でキリスト教原理主義者の父親に育てられた片目のヒロインを演じたクリステン・ウィグが主演&脚本。でもって、やることは結婚式前夜の独身男たちのアホバカぶりを描いた『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪な二日酔い』(10)の女性版といった趣き。『40歳の童貞男』『ハングオーバー』に負けず劣らずな、下ネタ&アホネタが浅草サンバカーニバルばりの大パレードを繰り広げます。
リリアン役のマーヤ・ルドルフ。共に即興
コメディ劇団グラウンドリングス出身で、息が合ってます。
テーマは結婚式を間近に控えた“女たちの友情”。恋も仕事も崖っぷちな主人公アニーにクリステン・ウィグ、アニーのセンスの良さやユーモアを理解する大親友リリアンに『お家をさがそう』(09)のマーヤ・ルドルフ。この2人、共に同じ即興劇団出身で米国の人気お笑い番組『サタデーナイトショー』で共演していたという実生活でも大親友同士。日本でいえば、WAHAHA本舗で苦労を共にし合った久本雅美と柴田理恵みたいな関係ですか。仕事がうまく行かなくても、男に棄てられても、お互いに悩みをさらけ出し、ジョークにしてゲラゲラ大笑いすれば、元気を取戻すことができたアニーとリリアン。でも、気がつけば、2人ともそろそろアラフォーと呼ばれるお年頃に。久しぶりに会ったリリアンが婚約宣言、しかも相手がエリートサラリーマンだったので、アニーはショックを覚える。表向きは「おめでとう」と言うものの、自分だけ取り残されたコドク感がどこからともなく心の中に吹き込んでくる。さらにリリアンから、やっかいな頼まれ事をされる。花嫁介添え役である“ブライズメイズ”の仕切り役をいちばんの親友であるアニーに務めてほしいと。
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