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元木昌彦の「週刊誌スクープ大賞」第135回

本性は気弱で甘ったれ!?  紳助独占インタビューを裏読み!

 似鳥社長は08年のリーマンショックを予見し、それに先がけてニトリでは値下げを断行して躍進した。

 岩手県では、盛岡冷麺を全国区にした「ぴょんぴょん舎」のオーナー邉龍雄(ぴょん・よんうん)社長で総資産は約10億、年収は約2,000万円。

 彼は在日二世で、父親はクズ鉄屋で生計を立てていた。高校時代までは「朝鮮人」といじめられ続けたそうだが、そんな彼を励まし、助けたのも岩手の人だったと語る。

 千葉では、年収約3億6,000万円で全国6位に入った「銀座ステファニー化粧品」の創業者・一家明成。彼は、こう経営哲学を語っている。

「お客様からの電話の対応が極めて重要ですから、独自のトークマニュアルを作りました。電話だから見えないと思いがちですが、受ける社員が足を組んでいたり、煙草を吸っていたりしたら、お客様にはすぐわかる。本当の誠意とは何かを、ウチの社員には叩き込みました」

 一家は、会社が完全に軌道に乗った05年、あっさり娘に会社を譲り、娘に子どもが生まれて社長業が困難になると、韓国のLGグループに株を売却してしまった。

 愛知では、中日新聞最高顧問の大島宏彦には敵わないが、名古屋で一番勢いがあるといわれる「カレーハウスCoCo壱番屋」の創業者・宗次徳二の半生は壮絶である。

「戸籍上は石川県生まれですが、両親が誰なのかわかりません。兵庫の孤児院で育ち、3歳の時に雑貨商を営む夫婦に引き取られました。ところが養父がギャンブル(競輪)にはまって財産をなくし、夜逃げするように岡山に移ったんです」

 電気も水道もない生活が何年も続いたという。泣いている暇もなく、学校から帰ると養父の帰りを待ちながら、ローソクの灯りで掃除や炊事をするのが仕事だった。だが、そんな養父を嫌いにはならなかった。

「大好きでした。年に一度だけ、職安でもらう年末一時金で私の大好きなリンゴを二つ、お土産に買ってきてくれる。あのリンゴの味は格別でした」

 宗次はほぼ毎日、名古屋・栄の街を早朝掃除する。「お金を自分のために使うのは恥ずかしくてできない」という。時計は9,800円、シャツは980円で、自宅は接待用に少し大きなものを建てたのだが、「それも恥ずかしい」と話す。

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