「どうせダメになるなら、好きなことやっちゃおう!」高田馬場の名物CDショップ店主を直撃!
#アイドル #音楽 #AKB48
ボクが群馬のクソ田舎から上京してきた1990年代中盤、世は大型CDチェーン店全盛期で、東京にはWAVE、ヴァージン・メガストア、HMV、タワーレコードといった、店の全貌がひと目では見渡せないほど巨大なCD屋がいっぱいあった。
地元にいる頃は、売り場面積約4畳半、やたらと豊富な演歌テープのほかはすべて「J-POP」にカテゴライズされているような、個人経営の小さなレコード屋くらいしか見たことがなかったので、「パンク」「ハードコア」どころか「Oi! / スキンズ」「ノイズ / インダストリアル」など、マニアック過ぎるジャンル分けをされた棚がズラッと並ぶ巨大なCD屋に足を踏み入れて、「東京ってすごいところだ!」とビックリした記憶がある。
そんな大型CDチェーン店も、CD不況と呼ばれる昨今の状況や、ネットでの音楽配信、Amazonに代表されるネット通販などに押される形でかなり苦戦を強いられているようだ。2009年にはヴァージン・メガストアがTSUTAYAに吸収され、2010年にHMVは旗艦店であった渋谷店を閉店。2011年にはWAVEが自己破産申請をした。
まあ確かに、Amazonでピロッと検索すれば相当マニアックなCDでもすぐに探せるし、しかも送料無料で買えるとなれば、わざわざ店舗に出向いてCDを買わなくても……と思う人は少なくないだろう。実際、ボクもここ数年、CD自体はそこそこ買ってはいるものの、実店舗で購入した記憶なんてほとんどないもん。そりゃあ、CD屋さんもキビシかろう。
大手CDチェーン店ですらそんな状況なので、個人商店をはじめとする小規模な「町のCD屋さん」なんてもっと大変なんじゃなかろうかと思い、ボクがかつて通っていた群馬のCD屋を数店舗検索してみたところ、大変な状況というか……ことごとく潰れてしまっていた。わーっ、ザ・CD不況! もはや「町のCD屋さん」が成り立つような時代ではないのだろうか。
そんな中、Twitterをはじめとしたネットを活用して、最近話題となっている「町のCD屋さん」があるという。そのお店は高田馬場の駅前にある「ムトウ楽器」。早稲田口を出るとすぐに目に入ってくるハデな看板が目印のCD屋さんだ。
この「ムトウ楽器」、創業1924年という長い歴史を持つCD(レコード)屋さんで、もともとはクラシックやジャズの品揃えの多さで知られる老舗店なのだ。しかし、なぜそんな老舗がネットで話題になっているのだろうか。
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