「中居くんカワユス!」刑事モノだらけの春ドラマを徹底検証(前編)
#ドラマ
一方で、要素を詰め込み過ぎている感は否めず、「テンポが速すぎてついていけない……」「舞子(栗山)の心理描写がおざなりで入り込めなかった」といった厳しい意見も多く見られ、好き嫌いが大きく分かれる作品といえるかもしれない。
4位の『37歳で医者になった僕~研修医純情物語~』は、草なぎ剛演じる主人公が物静かな性格な上、取り巻くキャラクターも意地悪な医者ばかり。草なぎの恋人は失声症で、患者もなんだか気の毒な感じで描かれており、「普通に面白いんだけど、どんよりした……」という感想も多かった。
一方で、タイトルの「純情物語」の部分にやけに食いついている視聴者もいるようで、「初回の草なぎは、恋人とイチャついていたし、全然純情じゃなかった」「今後の純情ぶりに期待!」と、どうやら偏った楽しみ方もあるようだ。
■春は刑事ドラマパラダイス(地獄?)
春ドラマの特徴の一つは、発狂しそうなほどの刑事ドラマの多さ。すでに放送されただけでも、『ATARU』『三毛猫ホームズの推理』『都市伝説の女』『ハンチョウ~警視庁安積班~』『新・おみやさん』とざっとこれだけ。
さらにこれから初回を迎える作品の中にも、観月ありさ主演の刑事ドラマ『Answer~警視庁検証捜査官』(テレビ朝日系)、子どもの姿のエリート刑事が悪の組織を追う『コドモ警察』(TBS系)、職業は刑事ではないものの密室殺人を解く大野智主演『鍵のかかった部屋』(フジテレビ系)と、死んでは解決、死んでは解決……。刑事ドラマ好きには、寝られない春となるだろう。
また、この春にぜひ気を付けたい点として、“ケンカ系ドラマの混同”を挙げたい。秋元康原作の『私立バカレア高校』(日本テレビ系)、入江悠監督が手掛ける『クローバー』(テレビ東京系)、人気ゲームのドラマ化『クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編』(TBS系)の3作品は要注意。一般的にはそれほど有名ではない男性俳優が多数出演している上、不良同士のケンカシーンがとにかく多いため、とくにキャストに思い入れもなくただボーッと見ていると、頭の中で「斉藤工が主演なのどれだっけ?」「初回で学校の看板が燃やされてたのはどれだっけ?」などと混乱してしまいがちなのだ(少なくとも初回は)。
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