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日刊サイゾー トップ > カルチャー  > ローメンこそ本当のB級グルメ?
元祖聖地巡礼の旅【2】

これがホントのB級グルメ! 伊那の街でローメンを食す旅

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 とにかく麺類が好きだ。外食はほとんどラーメンか、そば・うどん、あるいはスパゲッティのローテーションだ。そんな筆者がずっと食べたくてたまらないのが、ローメン。写真でしか見たことがない謎の食べ物だ。さまざまな情報を総合すると、マトンの肉を使った焼きそばに、スープが入っていたりいなかったり。……いまいち、ピンとこない食べ物だ。東京にも何軒かローメンを食べることのできる店があるらしいが、基本、居酒屋のメニューの一部という形態らしく、下戸の筆者には敷居が高い。

 ゆえに、飯田線の旅において外すことのできなかったのが、長野県伊那市でローメンを食すこと。それに、伊那は古来よりさまざまな作品の聖地である。まず『究極超人あ~る』に、つげ義春『無能の人』(「蒸発」の回を参照)、それに小畑実が「伊那は七谷~」と歌う「勘太郎月夜歌」というのもあった。かくて、期待を持って降り立った飯田線伊那市駅。そこには、昨年旅をした富山県高岡市(記事参照)を超える衝撃が待っていた。

 まずは街の散策へ。40リットルのザックは邪魔だ。コインロッカーはだいたい駅前に……ない。駅員に聞くと、

「キヨスクがなくなった時に、一緒に撤去されちゃったんです。ここから100メートルくらい先のバスターミナルにはあるみたいですけど……」

 小さいとはいえ、街のターミナル駅にコインロッカーがないことには驚く。桜の名所として知られる観光地・高遠に比べて、観光客も来ない街ということなのだろうか。かくて、そぼふる雨の中をバスターミナルへ。切符売り場の人に聞くと、売店で管理しているとのこと。さっそく、売店のレジに座っている、おばちゃんにコインロッカーの場所を聞いてみる。どの荷物を入れるのか聞くので、背中のザックであると伝えると、

「ああ、それは入らないわ~」

 ううむ、ザックを背負ったままの街歩きになるのか? と思いきや、

 「ここで預かって置くから。200円ね」。うん、田舎の人は温かい。で、どこに置いとけばいいのかと尋ねると「そのあたり」と、売り場の通路を指す。……預かるというか、見張って置いてくれるわけね。

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