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本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」Vol.150

“ホタテマン”逝く 安岡力也の男気あふれる一生

 付いたホステスに一目惚れした力也さんは、執拗に口説いたのだ。ホステスは「今日は生理だからダメ」とやんわり断った。後日、力也さんから、同じクラブに誘われた。「あのホステスの生理が終わった頃だろうから、再チャレンジしに行く」と言うのだ。力也さんは、「お前のマンションに行きたい」とホステスを口説いたが、今度は「田舎から母親が来てる」と断られた。

 「生理」と言われた時点で、残念ながらフラれたことに気がつくと思ったが、純粋な力也さんはマジに惚れたのかもしれない。案の定、3度目のアタックを試みた。すると、ホステスは生半可な言い訳では通じないと思ったのか、「実は私、格闘家のMさんと付き合っているの」と言ったのだ。Mとは、有名なプロレスラー兼格闘家だった。ホステスの話がウソか真かわからないが、力也さんはその言葉を鵜呑みにして、「Mとは親友。親友の女を口説くわけにはいかない」と引き下がった。力也さんの優しく、男気ある一面を見た思いがした。

 力也さんと最後に会ったのは、7~8年前。月刊誌「サイゾー」のインタビューをコーディネイトした時だった。その直後から、病魔との闘いは始まったようだが、豪放磊落な力也さんらしく、最後まで弱音を吐くことはなかったという。酒と食と女をこよなく愛した力也さんに合掌!
(文=本多圭)

最終更新:2013/02/14 11:06
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