“新秋葉電気鉄道”出発進行! 鉄ヲタ大満足の鉄道居酒屋
#サブカルチャー #散歩師・朝井がゆく!
ゆるいものならなんでも大好き♪ ロリ顔ライター・朝井麻由美が気になるスポットをご案内します。
先日、“新秋葉電気鉄道”に乗車してきた。“新秋葉電気鉄道”は、“新秋葉駅”から出発する鉄道……ということになっている。まずは、乗車の様子を写真でご覧いただきたい。
ここは、秋葉原にある鉄道をコンセプトにした居酒屋で、架空の駅・新秋葉から出発する“新秋葉電気鉄道”という設定になっている。鉄道好きの間では比較的有名なこの店は、右も左もコンセプト店だらけの秋葉原において、群を抜く本物志向ぶり。何しろ、“鉄道っぽい”設備やグッズではなく、廃車になった車両で使われていた本物の椅子やつり革が設置されているのだ。
入店……ではなく“乗車”したら、まずはオリジナルの切符をパチン。
そして、本物の電車の椅子が設置されているテーブル席に案内された。テーブル席というより、ボックス席という方が正しいだろうか。
つり革付きの席もある。店内では、つかまる必要がある局面はないかもしれないが。
古い鉄道グッズのコーナー。
電車設備にキャッキャとはしゃいでいたら、「こちらが車内販売のメニューとなっております」と乗務員さんがやってきた。渡されたメニュー表を見てビックリ! 見事な路線図になっていた。そこかしこに電車演出を織り交ぜてくるこの店、油断も隙もない……!
路線で分けられている。丸で囲まれた数字は値段。
ちなみにお酒のメニューも、山手線(ミドリモーニ)、京浜東北線(チャイナブルー)、中央線(ファジーネーブル)など鉄道にちなんでおり、ときどき“ダイヤ改正(メニュー改正)”を行っている。この際に、お客さんからの要望を反映して新路線を入れることもあり、過去にはなんと某鉄道会社の社員からじきじきに、うちもメニューに入れてほしいと要望があったのだとか。
なんだか店内の設備とメニューを見ているだけで、興奮でお腹いっぱいになりかけていたが、ここは一応秋葉原の萌え店。乗務員さんとのプレイ要素も堪能しておきたい。そこで、看板メニューだという、揚げ物てんこもりの『NAERプレート』(980円)を頼んでみた。上記メニュー表でピンクの丸印がついているものは、乗務員さんがひと手間加えてくれるそう。
好きな路線は丸ノ内線。
『NAERプレート』は、乗務員さんが席で「出発進行!」と言いながらソースをかけてくれ、自分のちょうどよいときに「停車」と言うと止めてくれる。本物の電車と違って、停車位置の調整はできないため、タイミングを逃さないように。
ちなみに、『NAERプレート』が席に運ばれてくるのを待っているときには、「ただいま、揚げ物線が混雑しており、数分の遅れをもって運行しております」と遅延アナウンスが入った。つくづくこの店、抜かりない……。隙あらば鉄道らしさを盛り込んでくる。
最後に、この店で一番の萌えメニュー『駅員さんのおにぎり』(380円)を握ってもらった。
そうこうしていたら、ラストオーダーの時間になり、乗務員室からアナウンスが流れてきた。
「当列車は23時のお時間をもちまして終着となります。どなた様もお忘れ物のなきよう、下車の準備をお願いいたします。本日も、新秋葉電気鉄道LittleTGVにご乗車いただきまして、誠にありがとうございます。またのご乗車を乗務員一同、心よりお待ちしております」
こんな通勤電車なら、毎日終電帰りでもいいよ!
●鉄分
★★★★★
写真で紹介したもの以外にも、あちこちに路線図や昔の電車の写真が貼られ、お店の隅には『鉄子の旅』などの鉄道漫画や、時刻表も各種取り揃えてあった。鉄道から連想できるものはすべて詰め込みましたと言わんばかりの完璧ぶりで、なんというか、隙がない。
ところで、コスプレするのが好きな筆者。乗務員衣装のあまりの可愛さにものほしげに見ていたら、特別に着せていただけた! こ、ここで働かせて下さい……!
(取材・文=朝井麻由美)
●『鉄道居酒屋 LittleTGV』
< http://littletgv.com/ >
千代田区外神田3-10-5イサミヤ第3ビル4F。
JR秋葉原駅より徒歩約5分。
営業時間は月~金18:00~23:00、土・日・祝12:00~23:00
乗務員さんたちは、各地で開催されている鉄道イベントに出演することも。
しゅっぱ~つ!
【散歩師・朝井がゆく!】バックナンバー
【vol.11】ドレスコードはバンドT! ROCKにキメる『ジャケ弁講座』に潜入
【vol.10】かわいいメイドさんの正体はガンマニア!? シューティングメイドカフェ
【vol.9】ドヤ顔からてへぺろまで!? 自分にそっくりな石像が見つかる「五百羅漢」
【vol.8】ドラクエ好き女子ライターが教える、ドラゴンクエスト展のマニアな楽しみ方
【vol.7】麺の気持ちになれるアトラクションまで!? 「カップヌードルミュージアム」が楽し過ぎる!
【vol.6】「舌の上でプチプチと……」知られざる珍味”蝉フルコース”にチャレンジ
【vol.5】お坊さんは隠れた名カウンセラー? お寺で人生相談
【vol.4】“ライター”のプライドを懸けて「売り込みナイト」にガチで挑戦!
【vol.3】なんとも言えない高揚感に体が火照る!? 話題のアニソンバーで熱唱!
【vol.2】ベタなトルコをお気軽エンジョイ! 「東京ジャーミイ&トルコ文化センター」
【vol.1】サブカルイベントゆえのゆるさ!? 『ART MAP in 阿佐ヶ谷』を歩いてみた
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事