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【第32回】小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談

ジャルジャルさんの至言「僕らのネタに深い意味なんかないんです」(前編)

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モテない、金ない、華もない……負け組アイドル小明が、各界の大人なゲストに、ぶしつけなお悩みを聞いていただく好評連載。第33回のゲストは、ジャルジャルさんです!

[今回のお悩み]
「ウソばかりついてしまいます……」

──DVD『ジャルジャルのいじゃら』(よしもとアール・アンド・シー)発売おめでとうございます! 本編から特典映像に至るまで、すごい回数のおならを聞きました。おならの音源にあんなにバリエーションがあったことにも驚きですよ。

福徳 いや、とんでもない! あれは全部その場で、口でやってるんですよ!

──え! 全部口で!? すごい肺活量!

福徳 そうですね、おならネタを作りすぎて、感覚が麻痺してきます。何発くらいが楽しいのか、わからなくなってきましたね。

――そんなに真剣なまなざしでおならを語るっていうのも、なんだかシュールです……。シュールいえば、ジャルジャルさんのコントで、福徳さんがオバハンに扮した後藤さんに「オバハーン!」ってからみ続けるだけのコントには狂気を感じました。あの怖いコントは、一体どんな心境で書かれたんですか?

福徳 シュールというか、むしろわかりやすいはずなんですけど。

後藤 ほんまに頭おかしいやつですもんね。きっかけは別になんもなかったんです。深読みすれば怖いかもしれないんですけど、ほんとに表面だけ見たらしつこいだけなんで、絶対笑えるはずですよ。

福徳 これ以上ないシンプルなベタ中のベタなんですよ。僕らのネタに深い意味なんかないんですよ。表面だけ見てくれたらいいんです。

──そうなんですね……。ひねくれているので、つい「何か裏があるはず!」と疑ってしまって……。DVDの特典映像では、ロンドン公演の様子もたっぷり入ってましたね。昨年に続いて2度目のロンドン公演はどうでしたか?

後藤 ネタに関しては、去年は字幕を一切出さずにやったんですけど、今年は出したりして、けっこう幅も広がって、去年よりもウケたような感じしますよ。

――ウケていたのが映像からも伝わってきました! まれに海外公演と言いつつ、客層の様子がおかしいライブもありますし!

福徳 それに対する違和感はありましたね。「誰々が海外ライブしました~」って言って、チラッと客席が映ったら「えっ、日本人ばっかりやん!」ってこと、ぜんぜんありました。あれ、笑ってしまいますもんね。

──客席でパツキン美女がげらげら笑っているを見ると、やっぱりうれしいですよね。

後藤 そうですね(笑)。

福徳 たしかにね(笑)。

――それに、DVD副音声では後藤さんの奥様も登場されるんですよね。後藤さんのお家で奥様がカレーを運んできてくれたときに、チラッと見えたカレーのお皿がハート型で……ラッブラブ!

後藤 いやいや! 自分では買わないです、ハートのお皿は! やっぱ新婚ってね、いろんなものをいただくんです。それに、収録は声だけでも、やっぱ嫁は恥ずかしいっすね。

――でも、私は『ヒーローショー』(井筒和幸監督)の後藤さんがかっこよすぎて、結婚の事実もうまく受け止められてなかったんですけど、実際の奥様の存在を目の当たりにすることで、小さな恋心が無事に成仏していきましたよ。実は私、あまりお笑いに詳しくなくて、『ヒーローショー』で初めてお二人を見たんです。あれは本当に名作でした!

後藤 ありがとうございます! 『ヒーローショー』、もっといろんな人に見てほしかったっすね~……。

――ちょっ、なんで過去形なんですか?

後藤 興行成績が振るわなかったんですよ……。

──え~、私が見たときにはほぼ満員でしたよ。

福徳 ウソ!? 初日とかですか? どこですか?

後藤 基本的にはスカスカでしたよ!

──口コミで広がってからなので、わりと後のほうだと思いますが……ご自分でも見に行かれました?

福徳 行きましたよ~! 日曜の夕方に行って5人でしたよ!

──一番混む曜日と時間帯に5人!?

後藤 いやー、ほんまに、撮る前に監督が「これが公開されたら、君らの人生変わるから。収入も倍以上になると思うし、役者の仕事もバンバン来ると思うけど、頑張って」みたいなことを言われましたけど、一切来ないです。人生なんも変わらないです。そこらへんもう一回聞きたいですね、監督に。

福徳 「どうなってんねん、なんにも変わってないけど」って。
(後編に続く/取材・文=小明)

●ジャルジャル
福徳秀介と後藤淳平からなるお笑いコンビ。2003年結成。今年1月1日にDVD『ジャルジャルのいじゃら』(よしもとアール・アンド・シー)を発売。3/24~3/31まで「第4回沖縄国際映画祭」を開催。一般の方からも審査員・ボランティアを募集してます! 詳しくは <http://www.oimf.jp/

●あかり
1985年栃木県生まれ。2002年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。
ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/
サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
ニューシングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」予約受付中<http://cyzo.shop-pro.jp/

ジャルジャルのいじゃら

爆笑必至。

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最終更新:2018/12/19 14:59
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