『いいとも!』はやっぱり終了!? 『ヒルナンデス!』の快進撃でお昼の勢力図が大変化
#ヒルナンデス #笑っていいとも!
日本テレビお昼の情報バラエティ『ヒルナンデス!』。昨年春の番組スタート時には、前番組だった『DON!』より視聴率を下げてしまい、不安視する声も少なくなかったが、裏番組の『笑っていいとも!』(フジテレビ系)や『ひるおび!』(TBS系)を抜くことも増え、2月上旬にはついに時間帯トップを獲得するまでになった。
『ヒルナンデス!』人気の理由は、企画なのだろうか、出演者なのだろうか、また別の理由があるのだろうか。あるテレビ雑誌記者が言う。
「20~40代ぐらいの女性にターゲットを絞っているのがよかったのではないでしょうか。グルメやファッション情報などが中心で、お昼の時間にダラダラ見るのにちょうどいい温度感なんですね」
また、ある放送作家はこう言う。
「こういう情報系の番組の場合、当たり企画をどれだけ出せるかが勝負です。ただ、狙って当たりを出していくなんてことはなかなかできませんから、どんな番組も最初は探り探りで、ふらふらした状態にはなります。『ヒルナンデス!』の場合、ある程度長くやっていくうちに人気の企画や定番の企画が増えて、定着させることができたとはいえますね」
この作家が言うには、お昼の時間帯にはメインMCの南原清隆の雰囲気もちょうどよかったとのこと。
「あの時間帯はゴールデンや深夜と違って、あまり強烈な個性がありすぎないほうがいいんです。MC が一人でグイグイやるよりも、全体の雰囲気をフワッとまとめてくれるタイプのほうがいい。『いいとも!』のタモリさんはまさにそうですし、少し早い時間帯ですが、『はなまるマーケット』(TBS系)の薬丸さんもそう。南原さんもまとめるのがうまいですから。内容についても、グルメや買い物ロケなど、奇抜じゃないけれど安定した人気があるものが多いのがいいのかもしれません。夜はニュースにしろバラエティにしろ、しっかり見たい人が多いですが、昼は、単純に楽しいもののほうが好まれる傾向があります」(同作家)
一方、『いいとも!』の視聴率は昨年あたりから下がっており、『ヒルナンデス!』だけでなく、『ひるおび!』や『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)にも負ける日も少なくない。前出の放送作家は言う。
「『いいとも!』も、かつてはダウンタウンやウンナンが若手のころに出たりなど、これからの人が出てきてブレイクしていく過程の番組だったのですが、最近は即戦力というか、人気の出た人がレギュラーになることが多いです。これは、情報や人気のスピードが早すぎることもあるのですが。『いいとも!』のマンネリ感はずいぶん前からいわれてはいましたから、裏に強い番組がくれば、そちらに視聴者が移っていくのは予想できます。また、東日本大震災も少なからず影響していますね。震災当初は”笑い”よりも報道系や情報系が必要とされていましたしね。そうしているうちに、なんとなく『いいとも!』でなく、他局に視聴習慣が定着してしまったところはあるかもしれません」
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