トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ  > ハイスタ、プリプリ、TM、米米……震災チャリティーで加速する再結成ブームの”裏側”

ハイスタ、プリプリ、TM、米米……震災チャリティーで加速する再結成ブームの”裏側”

hista.jpg『メイキング・ザ・ロード』
(PiZZA OF DEATH RECORD)

 往年の人気バンドの再結成が相次いでいる。3月20日には、1年限定で復活するプリンセス・プリンセスが、同じく再結成組の米米CLUBやTM NETWORKらとライブイベントで共演する予定だ。昨年のCOMPLEX、Hi-STANDARDの再結成と同様、彼らの多くは再開理由に「震災復興支援」を挙げているが、ある音楽事務所関係者は「キレイごとばかりではない」と苦笑する。

「確かに震災復興への思いがあっての再結成であることは本当なんでしょう。しかし、経済的に困った元メンバーやスタッフがいて、それを救う目的もあって再結成するケースが多いのも、これまた事実なんです。たとえばHi-STANDARDはメンバー間の不仲が有名でしたが、中心メンバーのひとりが経済的に行き詰まり、頭を下げて他のメンバーに再結成を頼んだと聞いています」

 ケンカが理由で解散・活動休止を決めるバンドが多い中、前述のプリンセス・プリンセスは珍しく仲良し状態のまま解散したといわれる。そのため、バンド周辺からは再結成を待望する声が高まっていたが、ボーカルの奥居香(現・岸谷香)をはじめ、多くのメンバーが子育て中ということもあって、長らく再結成されることはなかった。

「メンバー間の境遇に差が開いてしまったことも大きいようです。岸谷五朗と結婚した奥居香はともかく、他のメンバーは音楽専門学校で講師をするなど、一世を風靡したバンドのメンバーとしてはやや寂しい現状でしたからね。実際、メンバー同士は疎遠になっていたそうですが、元スタッフらが”もう一花咲かせてやりたい”と何度も再結成話を持ちかけ、今回ようやく奥居がOKしたことで実現したそうです。1年限定としたのは、ズルズルと続けないために奥居が出した条件だとか」(前述の関係者)

 他方、2006年の再結成後、数年おきに活動している米米CLUBの場合は、ボーカルの石井竜也の「活動費用の捻出」が目的との声もある。

「米米CLUBの場合は、石井竜也のソロ活動がうまくいってないため、定期的に活動している面が大きいようです。石井は個人事務所を構えていますが、本人はアート指向が強く、あれやこれやと展覧会を開いては赤字を作っている。それを一発で解消してくれるのが、米米CLUBの全国ツアーというわけです」(別の事務所関係者)

 近年では、音楽ファンの高年齢化が指摘され、コンサート会場には中年世代の姿が目に付く。現在の再結成ブームが続けば、元メンバー間の不仲が広く知れ渡っているJUDY AND MARYなど、往年の名バンドが再結成する可能性もありそうだ。
(文=柴田勇気)

メイキング・ザ・ロード

レジェンド。

amazon_associate_logo.jpg

最終更新:2013/09/09 15:40
ページ上部へ戻る

配給映画