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週刊アニメ時評 第4回

過激なピンク描写が男子の下半身を直撃!『アマガミSS+ plus』

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 「恋愛」――。その響きだけで胸が甘酸っぱい思いでいっぱいになってしまいそうな、青春の1ページをテーマにしたのがラブコメアニメだ。普遍的なテーマを扱うジャンルだけに、毎クール、コンスタントに作品が制作されている。

 今回は、今冬放送がスタートした定番ジャンル・ラブコメアニメの中で、特に注目の作品を紹介してみよう。

 毎回、過剰なお色気シーンでアニメファンの度肝を抜いているのが、現在大好評放送中のテレビアニメ『アマガミSS+ plus』(TBS系)だ。

 本作は男子高校生・橘純一と同じ高校に通う女子生徒との、甘酸っぱい恋模様を描くオムニバス形式のアニメである。女の子との出会い、そして付き合うまでを描いた2010年放送の『アマガミSS』の続編にあたる本作は、恋人同士となってからの2人を描く内容となっており、もっとも恋愛が楽しい時期のカップルの姿を視聴者は見続けることになる。

 そこでどんな甘~い睦言が囁かれるのかと思いきや、健全な男子の下半身を思い切り直撃するピンク描写がビシバシと画面に登場するのだ。

 生徒会長がスクール水着でお風呂に入ってきて、背中におっぱいを押し付けたり体を洗ってくれる。ぽっちゃり巨乳な幼なじみの胸囲をメジャーで測る。M字開脚した後輩の股間を枕にして子守唄を歌ってもらう……。

 というように、まるで酔っぱらった中年親父のような香ばしいスメルほとばしる、趣向を凝らした「エロス」に満ちている本作のお色気シーンだが、それを実行するのがごく普通の男子高校生というギャップが「こんな高校生いるのかよ!」と突っ込みたくなるような絶妙な笑いを生み出し、同時に「こんな高校生いるのかよぉ……」という、言いようのない嫉妬心に思わず壁をパンチしたくなること必至である。
 
 10代のアニメファンには、現在進行形の学生生活に夢と希望を抱かせつつも、いい歳をしたロートルアニメファンは心の奥底に封印していた学生時代のトラウマを叩き起こされ、胸を掻き毟られるような思いを抱くことだろう。世代によって受ける印象がまったく変わる、リトマス試験紙のようなアニメが『アマガミSS+ plus』である。

 もうひとつ、話題のラブコメ作品『あの夏で待ってる』(TOKYO MXほか)を挙げておこう。

 2000年代前半に放送され、アニメの舞台となった場所を実際に訪問するという「聖地巡礼」ブームの火付け役となった作品のひとつ『おねがいティーチャー』スタッフと、『とらドラ!』『あの日見た花の名前をまだ知らない。』など思春期の瑞々しい感性をフィルムに描き出した長井龍雪監督ががっつりタッグを組んだ本作は、宇宙人(らしき)の美少女とごく普通の男子高校生を中心とした6名の男女が経験するひと夏のドラマを描く青春ラブコメである。

 多数の三角関係が螺旋階段のように連なる複雑な人間関係から生み出されるもどかしい恋模様と、SF要素を交えたハイブリッドな構造を持つ『あの夏で待ってる』で、長井監督は昨年の『あの花』に続いて『あの夏』ブームを起こすことはできるのだろか。注目していたい。

 人肌寂しいこの季節。さまざまな「恋愛ドラマ」を鑑賞しながら、恋する美少女たちの表情に萌えたり、妄想力全開の主人公達の姿に感情移入しながら胸を熱くしてみてはいかがだろうか。
(文=龍崎珠樹)

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最終更新:2013/09/09 16:24
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