「関東では”誰それ”状態!?」やしきたかじん休養に見るテレビ界の東西格差
#やしきたかじん
2月1日未明、ホームページ上で突然の活動休止を発表した、やしきたかじん。
その理由については初期の食道がんのためと説明しているが、関西の大物芸能人の突然の休養ということで、テレビ業界への影響は非常に大きいと思われる。
テレビ事情に詳しい、関西の編集者は言う。
「視聴率が高く、しかも発言力が大きい番組をやっていますからね。今のところ心配されているのは、その人気番組を面白いまま引き継ぐことができるのかという点ですね」
昨年は島田紳助突然の引退騒動で、彼の司会する人気番組が複数終了するという大きな影響があった。関西では”紳助ショック再び”といった空気もあるようだが、一方の東京では、「たぶん、影響はほとんどないと思います」(在京キー局関係者)とのこと。
「関西の大物ではありますが、たかじんさんの番組は東京では放送されていませんし、東京のテレビ番組に出ないということをポリシーにしていたようなので、東京のキー局でのテレビ出演もほとんどなかったですからね」(同関係者)
と、東西の温度差はかなりある。
「高視聴率番組の『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送)で局長を務めた上岡龍太郎さんが引退するときに、誰が後任を務めるのかということが関西で非常に大きな話題になりました。上沼恵美子さんや浜村淳さんなどの大物から若手に至るまで、東京とはまったく違うベクトルで圧倒的な人気を誇る人がたくさんいますからね。ただ、まだ番組が終了したわけでもありませんから、今のところは具体的に影響が出ている感じはないですね」(テレビ誌記者)
関西の人気タレントは、視聴者にとって比較的身近な存在であることが多い。
「『秘密のケンミンSHOW』(日本テレビ系)的な番組でもよく見られますが、町中のロケなんかでもレポーターとの距離が近いですよね。テレビがより身近な存在というか、いつもテレビで見る関西系のタレントへの親近感は高いので、東京などでタレントが休業するときの心配のされ方とは、また質が違うのではないかという気はします」(テレビ関係者)
また、前出の関西の編集者はこう言う。
「視聴者から見たたかじんさんのイメージは、大御所タレントというより『よくしゃべる、太っ腹なおっちゃん』といったところだと思うんです。たとえば、銭湯なんかでオバちゃんどうしが普通に心配している姿を見ますし、そこらの知り合いのおっちゃんの病状を心配するのと同じようなノリもありますね。たかじんさんのように、あれだけハッキリモノを言える人は減ってきているので、お休みされるのは惜しいなあということはよく聞きます」
休業については病気以外の理由も一部で取り沙汰されたりもしているが、分かっているのは一時休業することだけ。たかじん本人が、引退するわけではないと明言しているため、問題はその復帰のタイミングなのかもしれない。ただやはり、関西以外の地域のお茶の間では、なかなか実感しづらい関心事でもある。
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関西人にとっては一大事。
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