アンチ中国人デモも……香港で高まる大陸中国人への反感
2012/02/12 15:00
#中国
1997年に中国に返還されてから今年7月で15年を迎える香港。一国二制度の中、特別行政区という特別な地位を与えられて中国に復帰した香港だが、中国人と香港人の間には、今なお深い溝があるようだ。
昨年、香港大学が市民を対象に、世界の国と地域の住民に対する好感度についてアンケート調査を実施したところ、好感度第1位は日本人。逆に反感度第1位となったのは、なんと同胞のはずの大陸中国人だった。
こうした香港人の反中国人感情が、最近さらに高まっている。きっかけは、北京大学の孔慶東教授が、動画ニュースサイト上で香港人のことを「イギリス植民者に飼いならされた犬」と罵ったことである。孔氏は、動画投稿サイトで公開された、香港の地下鉄内で子どもに菓子を食べさせていた大陸中国人の母親に香港人が注意している動画が気に入らなかったらしい。香港では地下鉄での飲食は禁止されているが、孔氏は「法律で秩序を維持するのは、自主性がないことの証」とも放言した。
これに対し、香港のネット市民は一斉に反発。ネット掲示板では大陸 中国人批判の大合唱となった。また、市内ではネット上での呼びかけをきっかけとする、アンチ大陸中国人デモも行われている。
ちなみに以下は、香港市民によってネット掲示板に投稿された、香港を訪れた大陸中国人による非文明行為を撮影した写真の数々だ。現実を突き付けられた中国人は、ぐうの音も出ない?
どこにでも座り込んで休憩してしまう大陸からの買い物客。
夢の国ディズニーランドの園内で、子どもに小便をさせる大陸中国人。
洗面台を占領して子供の足を洗う大陸中国人。
(文=高田信人)
デカイ国なので、いろいろあります。
最終更新:2013/09/09 16:22
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