スウェーデン版とは一味違う? フィンチャー監督『ドラゴン・タトゥーの女』
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2005年にスウェーデンで刊行され、世界的大ベストセラーとなったミステリー3部作の小説『ドラゴン・タトゥーの女』が、デヴィッド・フィンチャー監督、ダニエル・クレイブ主演で再映画化。1月31日、監督のフィンチャーとヒロインを演じたルーニー・マーラが都内で来日記者会見を開いた。
40年前に起こった少女失踪事件を追うジャーナリストのミカエル(クレイグ)は、背中にドラゴンのタトゥーを持つ天才ハッカー、リスベット(マーラ)と協力し、ある資産家一族の歪んだ姿と対峙する。本年度のアカデミー賞では、マーラが主演女優賞候補に挙がるなど、5部門にノミネートされた大注目作だ。
本作は2009年にスウェーデンで映画化されているが、フィンチャー監督は「前作は1回しか見ていません。だからどこが違うのかはお答えできませんが、ひとつ言えるのは脚本が違います。僕が原作を読んだときに感じたものをストレートに出したつもりです」と、原作の解釈を重視したことを明かした。
映画の撮影に先立ち、フィンチャー監督はスウェーデンで入念にロケハン。その際、たまたま車の中で聞いた音楽を作中でそのまま挿入歌として使用するなど、今作もフィンチャーの世界観が十分堪能できる作品になっているようだ。
また、これまで清純派のイメージが強かったマーラが、ボディピアスや眉毛の脱色などをして”悪女”役に挑んだことも話題になっている。初来日ということで、終始緊張気味のマーラだったが、「監督や衣装デザイナーと話し合い、原作に忠実になるよう心がけたつもりです」と堂々と語った。その一方で「今後、ファッションアイコンとしても注目されますね」との問いに対しては、「あまりそう考えないようにしています」と照れ笑いするなど、シャイな一面ものぞかせた。
デヴィッド・フィンチャー監督『ドラゴン・タトゥーの女』は2月10日(金)より、TOHOシネマズ日劇ほかで全国ロードショー。
(写真・取材=穂積昭雪/山口敏太郎事務所)
期待大。
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