かわいいメイドさんの正体はガンマニア!? シューティングメイドカフェ
#サブカルチャー #散歩師・朝井がゆく!
ゆるいものならなんでも大好き♪ ロリ顔ライター・朝井麻由美が気になるスポットをご案内します。
ヲタの聖地・秋葉原に、メイドさんと射撃ごっこができるカフェがあるという。その名も『シューティングめいどCafé&Bar ふれんどりぃふぁいぁ』。店内では、「お帰りなさいませご主人様、お射撃の準備ができました」「ご主人様のハートをエアガンで撃ち抜いちゃうゾ☆」といったプレイが繰り広げられているのでしょうか。オラ、ワクワクしてきた!
……と、思ったのですが、どうも様子が違うよう。店の入口や店内の至るところには、射撃におけるさまざまな規約・注意書きがベタベタと貼られ、入店時にはメイドさんに「規約に同意いただけますか?」と問われる徹底ぶり。心なしか、他のメイドカフェの店員さんよりも、眼光が鋭いような気すらしました。お店で扱っているのはエアガンとはいえ、銃は銃。ゆるふわッとしたおっとりメイドさんでは務まらないのかもしれません。”撃ち抜いちゃうゾ☆プレイ”は期待できなさそう。無念。
「守ってね」と書かれているが、
そのイラストも若干ゴツい。
聞けば、その日お店にいたメイドさんたちは誰も彼もが「もともと趣味でエアガンを集めてた」「海外で実弾射撃の経験がある」と、見事なまでにガンマニア系女子! これでは、ゆるふわ成分が薄くなるのも無理ありません。店員さんは業務時間外に射撃の練習にいそしんでいる模様で、店長の青木政志さんによると「お客さんもメイドも、日々この店で腕を磨いているので、ちょっとした部活のようなものですね」とのこと。どうやったら正確に的に当たるかを常に試行錯誤するストイックなタイプほど、上達は早いそう。それにしても、”部活”とな。どうしよう、普通のメイドカフェに毛が生えた店程度に思っていたのに(失礼)、メイド要素よりも射撃要素のほうがずっと濃いようです。
もあるらしいが、筆者にはよく分からず。
ここまででも十分この店の射撃への本気度はうかがい知れますが、メニューを開いて確信しました。分厚いメニューの半分以上はガンカタログ。ああ、この人たち、本気です。ドイツ連邦軍や米軍で正式採用されているモデルから、映画『あぶない刑事』シリーズやアニメ『GUNSLINGER GIRL』など、なんらかの作品に登場した銃まで、実に22種類の銃を借りることができます。しかし、それぞれの銃の写真とともにスペックの詳細が書かれているメニューをパラパラめくったところで、見たこともない専門用語の嵐に何がなんだかちんぷんかんぷん。仕方がないので、「とりあえずレアな銃と、打ちやすい銃を撃たせてください」とボンヤリしたオーダーをすることに。かわいいメイドさんとエアガン持ってキャッキャウフフできるカフェだと軽い気持ちで入店した私が悪うございました……。
■32万円相当の銃で的がボロボロに
まず、”レアな銃”としてお勧めされたのが、『M134 Minigun』(レンタル料・2500円~)。1秒間に約70発も発射する暴れん坊で、買おうとすると約32万円もする高級品とのこと。例によって私にはその価値がサッパリ分かりませんでしたが、本来32万円の銃を2,500円で触らせてもらえてると思うと悪い気はしません。
銃を準備してくれたメイドさんの、「撃った際の衝撃が相当強いので、しっかり踏ん張って立ってください」の言葉におおいに怯えつつ引き金を引くと……ドガガガガガと轟音をたててBB弾が大量に発射。的に当てるのは思った以上に難しく、壁や床に弾がそれて、ヒョウが降ってきたような音でバチバチ弾が飛び散りました。いやはやしかし、この豪快な撃ち心地は、なかなかに爽快。射撃、楽しいじゃないの。
紙の原型をとどめないほどにまでなるそうだ。
■拳銃はトレイで運びます
32万円相当のじゃじゃ馬を手なずけて気が大きくなったところで、次はメイドさんに対戦を申し込むことに。
対戦相手のメイド・ゆうなさんは、初心者でも打ちやすい銃として、拳銃の『ベレッタM92F』を持ってきてくれました。なんと、トレイにのせて。拳銃をトレイで運んでくるシュールなパフォーマンスには少しテンションが上がります。そこは”メイドカフェ感”をしっかり出していくのね。
あくまで生真面目なメイドさん。
よろしいんだけど、拳銃をトレイにのせるそれ、変だよ。
そして、ゆうなさんの案内に従って射撃スペースへ移動、銃の弾込め等の準備もしてくれます。
安全確認の方法や照準の合わせ方をゆうなさんから教わり、対戦開始。先に5個の的を倒せた方が勝ちというルールで撃ち合うのですが、先ほど撃たせてもらった1秒間撃てば70発も弾が出る『M134 Minigun』と違い、一回撃つにつき一発しか弾が出ないため、狙いを定めるのに苦心。まごまごしているうちに、ものの20秒程度でゆうなさんは的を撃ち尽くしてしまいました。……容赦ない。
ほとんど的を撃てずじまいでションボリしていた私をよそに、ゆうなさんは対戦に使った『グロック18C』を触りながら、「このエアガン、私の手の形に合っていてお気に入りなんです。それに、撃ったときの反動が強くて、充実感があるんですよ」とウットリしていました。
あくまでもストイックに、射撃のみを愛するメイドさんたち。たとえ相手が客だろうと、手加減は一切なしのガチ対戦。ふわっとメイドさんにもてなしてもらおうなどと甘っちょろいことを考えてる”ご主人様&お嬢様”は、撃ち抜かれちゃうゾ☆
●メイド度
★★☆☆☆
“メイドカフェ”の名前に惹かれて行くと痛い目を見るので若干の注意が必要。「シューティング」「メイド」「カフェ」の3要素の割合は、それぞれ65%、20%、15%程度と、メイド成分はやや低めだ。お店では毎日、射撃のスピードを競うシューティングマッチを開催。また、気まぐれ不定期で設定される「ミリタリーDay」には、メニューに載っていないレアな銃を撃たせてもらえる。本記事の冒頭の写真『チェイタックM200』もそのひとつ。
(取材・文=朝井麻由美)
●『シューティングめいどCafé&Bar ふれんどりぃふぁいぁ』公式ブログ
< http://ameblo.jp/friendly-fire-akihabara/ >
射撃場のレンタル料は500円/10分~。マイ銃の持ち込みも可能で、常連さんのほとんどはマイ銃で射撃を楽しむ銃マニア。この店がきっかけで射撃にハマったお客さんも多い。お店の銃を借りる場合は、500~3500円でレンタルできる(値段は銃の種類による)。お店主催のサバイバルゲームもあり、次回は2月26日(日)に千葉県で開催予定。
※お店でミリタリー衣装の貸出は行っていません。
※射撃の際には、必ずゴーグルを着用します。
ぶっ放そうぜ!
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