プロ野球合コン、雛形あきこiPhone購入……”暴露マシン”と化したTwitterの恐怖
近年、爆発的にユーザーを増やしているTwitter。昨年はサッカー稲本潤一と田中美保のお泊りデートがホテル従業員のつぶやきで暴露されたり、飲酒運転や万引きを告白する一般ユーザーのつぶやきがきっかけで”炎上”を招いたりするなど大きな話題を呼んだが、2012年も年初から数々の問題を引き起こしている。
タレントの雛形あきこは10日、自らのブログでiPhoneを購入したことを公表するとともに、ショップ店員がTwitterで「雛形あきこに売った」などとつぶやいていたことを告白。「信頼してただけに、ショックでした」と非難のコメントを書き込んだ。
また、その前日の9日には一般女性が「野球選手と飲みました」とツイート。現役3選手の実名を挙げた上で、「何か普通のおもろいおじちゃんって感じやった(^-^)/w 夜の打撃王とか言うてたよ\(^_^)/笑。」などと書き込んだ。この3選手のうち2選手が既婚だったこと、またその2選手が翌日マスコミに自主トレを公開し「下半身を強化」などと報じられたことから、ネット上の掲示板などで「どんな自主トレだよwww」と大きく取り上げられた。
「有名人にとってTwitterはまさに”諸刃の剣”ですよ。従来、マスコミを通してしか伝えられなかったメッセージやプロモーションを、バイアスなしで本人が直接リアルタイム発信できるメリットは、やはり大きい。ソフトバンクの孫正義社長や、最近では大阪市長の橋下徹氏などは実に上手に活用しています。その反面、すべてのユーザーが世界中に情報を発信できるという状況は、有名人にとっては、わずらわしい芸能記者が日本中にいるようなもの。今回の雛形さんや野球選手のように、プライバシーを勝手に発信されたり、写真を盗撮されてアップロードされたりという”迷惑行為”は枚挙にいとまがありません」(ネットに詳しいライター)
また、これらの”暴露”ツイートの恐ろしさは、発信者に悪意も善意もないことだという。
「彼らはただ、”あったことを伝えたい”という気軽な気持ちだけでこうしたツイートを行っているように思われます。そこには損得勘定がないので、情報の取捨選択もしない。ただ純粋な”情報発信欲”があるだけです。暴露している側に”悪いことをしている”という意識がないわけですから、これからもこうした被害は広がっていくでしょうね。それを防ぐためには、リテラシー意識を啓蒙していくしかないのでしょうが……」(同ライター)
有名人ならずとも、小さなアリバイ工作や便宜上のウソなど、誰もが”不都合な真実”の一つや二つを抱えて生活しているもの。便利なはずのネットツールも、使い方を間違えれば、世にも恐ろしい相互監視社会を生み出す危険性をはらんでいるのだ。
「ツイート」ボタンをタップする前に、いま一度そのつぶやきが及ぼす影響について考えてみたほうがよさそうだ。
通称、バカ発見器。
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