「画面が汚い!」兵庫県知事が異例の苦言 NHK大河ドラマ”ご当地ビジネス”の経済学
#ドラマ #松山ケンイチ #NHK #大河ドラマ #平清盛
8日にスタートした今年のNHK大河ドラマ『平清盛』。初回視聴率が17.3%と低調に終わったことは既報の通りだが、この第1話の放送に対し兵庫県の井戸敏三知事が会見で「画面が汚い」「清盛の公家社会打破のエネルギーを前面に出してもらいたい」などと注文を付けていたことが話題になっている。
「県知事が大河ドラマの演出や筋立てに苦言を呈するなんて、異例中の異例ですよ。兵庫県は『平清盛』の放送に合わせて観光客を誘致しようと必死のようですが、それもあくまでドラマあってのこと。言葉は悪いですが、県はあくまで”便乗”する側ですからね。今後、関係が悪化しなければいいですが……」(ドラマライター)
今回の知事の苦言は”勇み足”といったところだろうが、実際、こうした大河ドラマの”ご当地ビジネス”にそれほどの旨みがあるのだろうか。
「昨年の『江~姫たちの戦国~』では滋賀県長浜市で『江・浅井三姉妹博覧会』が開催。関連本も数多く出版されています。また一昨年の『龍馬伝』でも、龍馬の出生地である高知県、ドラマ第3部の舞台となった長崎県などが盛大に便乗。長崎の『佐世保バーガー』からは『龍馬バーガー』なるハンバーガーが発売されるなど、官民問わず盛り上がりました。2009年の『天地人』でも、直江兼続ゆかりの山形県米沢市には”愛”のカブトをかぶった犬が町中で見られたそうです。大河ドラマは、不況で観光需要が冷え込む地方にとって”救世主”なんですよ」(同ライター)
来年の大河は綾瀬はるか主演の『八重の桜』。舞台は、震災で大きな被害を受けた福島県となる。原発事故の影響で、観光の分野では壊滅的ともいえるダメージを受けた来年の”ご当地”に、大河ドラマはどんな変化をもたらすだろうか。
清盛かたまねぎか。
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