“枕営業”に捜査のメス!? 音楽業界の大物が準強姦容疑で逮捕 全面否認も……
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安室奈美恵やCHEMISTRYなどの楽曲を手がけたことで知られる音楽プロデューサーの大沢伸一が、自身が経営する会社の部下の女性に取引先とわいせつな行為をさせたとして、12月14日に準強姦容疑で警視庁野方署に逮捕されていたことが明らかになった。
事件が起きたのは11月。大沢容疑者は部下の女性に従わなければ解雇されると誤信させ、「取引先の相手をしてもらわないと、会社が潰れる」などと命令、都内のホテルで取引先の男性とわいせつな行為をさせたという。いってみれば芸能界にありがちな「枕営業」のようなものだが、経営者の強権をチラつかせ部下の女性を抵抗不能な状態に陥らせたことが準強姦罪の要件に当たると判断され、逮捕に至った格好だ。
「一般には売れっ子プロデューサーとして知られる大沢容疑者ですが、コアな音楽ファンにはDJや自身のバンドMONDO GROSSO(モンド・グロッソ)のリーダーとしてお馴染み。93年にデビューした同バンドは当時最先端の音楽だったアシッドジャズなどのクラブミュージックを取り入れ、90年代に大流行した渋谷系ブームの立役者のバンドの1つです。海外でも評価が高く、その音楽センスには信奉者も多い。その一方で、モデル風の美女を連れて裏原宿のショップにベンツのGクラスで乗りつけるところが目撃されるなど、バブリーな一面もあったようですが……」(音楽ライター)
大沢容疑者がプロデュースやリミックスなどこれまで手がけてきたアーティストは、前述の安室やCHEMISTRYのほかにも布袋寅泰、土屋アンナ、浜崎あゆみ、Monday満ちる、birdといった具合に錚々たるメンツ。そんな売れっ子プロデューサーも、部下の女性を取引先に差し出さなければならないほどカネに詰まっていたということなのか。しかし、今回の逮捕には疑問点もある。
大沢容疑者は野方署の取り調べに対し、「身に覚えがない」と全面否認。18日には処分保留で釈放されている。すでに通常の音楽活動に復帰している大沢容疑者は逮捕報道を受けて29日、「100%無罪。捜査には最大限の協力を申し出ており、一刻も早く自分への嫌疑が晴れることを望んでいる」とコメント。大沢容疑者と親交のあるミュージシャンのZeebra(ジブラ)もTwitter上で「あり得ない、絶対に誤認逮捕。誰かが裏で糸を引いているのでは」と援護している。芸能界絡みの事件を数多く手がける弁護士は次のように話す。
「通常、警察は容疑を認めない限り保釈も認めないし、立件を断念して釈放するにしても拘留期限いっぱいの20日間は容疑者を拘束するもの。にもかかわらず、わずか4日間で処分保留ということで釈放しています。報じられた記事からしか判断できませんが、4日間取り調べただけで立件は不可能と判断した可能性もあります。ただ、一方で強姦は親告罪なので、被害者である部下女性の告訴がない限り成立しません。仮に準強姦の事実はないとしてもわざわざ告訴するぐらいですから、大沢容疑者と女性との間に何らかのトラブルがあったことも考えられますね」
最先端の音楽を手がける大物ミュージシャンも、枕営業という芸能界の悪しき慣習とは無縁ではなかったのか。それとも何らかの陰謀による冤罪なのか。野方署は任意で捜査を続ける方針であるだけに、今後の展開が注目される。
(文=牧隆文)
枕営業って都市伝説だと思ってました。
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