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本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」Vol.131

「来春以降も!?」ナンチャンの低視聴率番組『ヒルナンデス!』が終わらない裏事情

hirunandesu1202.jpg日本テレビ『ヒルナンデス!!』公式サイトより

芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!

 ウッチャンナンチャンの南原清隆が司会を務める日本テレビ系昼の情報番組『ヒルナンデス!』は、視聴率低迷で以前から打切り説が流れている。だが、日テレ系列の親しいプロデューサーから「来年の4月以降も続けるみたいよ」という意外な情報を入手した。


 『ヒルナンデス!』は中山秀征が司会を務めていた『おもいッきりDON!』の後番組として今年3月末からスタートしたが、司会が南原だと聞いて、「ウッチャンではなく、大丈夫かいな」という印象を抱いた。案の定、視聴率は低迷。スタート直後の4月には、直前に放送されている『キューピー3分クッキング』よりひどい、3.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録したというニュースが話題になった。その後も、3~5%をさまよっているというのだから、頻繁に”打ち切り説”が流れるのも頷ける。ところが、直近の打ち切りはないどころか、来年4月以降も続行がほぼ決まっているという。

 その理由として、一部報道では「スポンサーがターゲットにしている女性層の視聴率に限ると悪くなく、番組で紹介した商品がバカ売れするなど、訴求力も高い。CM枠が空くのを待っている企業がいるほど」などと報じられた。だが、理由はそれだけではないようだ。

 ある芸能関係者は「南原の事務所と日本テレビとの力関係だ」と言う。実は、南原の相方である内村光良はいまや日テレの看板タレント。同局では『世界の果てまでイッテQ!』と『スクール革命!』という人気番組の司会を務めるほか、10月21日に日テレで放送された内村司会の金曜スーパープライム『ザ・トリックハンター』の平均視聴率は14.7%、瞬間視聴率は19%台を記録。この数字は、金曜スーパープライムでは歴代最高視聴率だという。

 日テレとしては当然、今後シリーズ化やレギュラー化を図りたいところだろう。そんな、”数字を持っている男”内村のスケジュールを確保するためにも、南原の『ヒルナンデス!』を切るに切れない状態だという。事実だとすると、南原にとっては屈辱的な話だ。

 さらに、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の来年3月打ち切り説も『ヒルナンデス!』継続を後押ししているそうだ。5%台の視聴率も珍しくなくなり、タモリの高額なギャラがネックになっているなどとして、これまでもたびたび打ち切り説が流れてきた『笑っていいとも!』だが、来年で30周年を迎える。これを節目に番組は終了し、高島彩をキャスターに据えた社会情報番組の企画が極秘で進んでいるともいわれる。

 そんな情報が日テレにも届き、同番組さえ終了すれば、視聴率アップを見込めると踏んでいるようなのだ。確かに、『ヒルナンデス!』は、芸人+女性タレント+ジャニーズなどといった、『笑っていいとも!』と似たようなタレントの布陣が出演するバラエティー色の強い生活情報番組で、『笑っていいとも!』が終了すれば、その視聴者が流れてくるかもしれない。そうなれば、同時間帯のトップに出ることも不可能ではない。しかし、その狙いが本当ならば、なんとも情けない状況だ。

 「視聴率が悪くても、スポンサー受けがよければいい」「ウッチャンをつなぎ留めておきたい」「ライバル番組が終わってくれる」……。『ヒルナンデス!』の番組継続が、このような後ろ向きな理由ばかりで決まるのだとしたら、それはそれで、低迷するテレビ界を象徴している状況といえるのだろう。番組制作者には、本当に面白い番組を作って視聴率を奪い返す、という奮起を促したい。
(文=本多圭)

僕の「日本人の笑い」再発見 狂言でござる ボケとツッコミには600年の歴史があった

頑張れ、ナンチャン!

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最終更新:2013/09/10 12:56
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