「盗品買い取り、個人情報の転売も……!?」レンタル店・中古店のモラル崩壊がヤバすぎる!
#事件 #TSUTAYA
全国各地の中古ソフト店で盗品の転売が相次いでいる。
レンタルDVDの全国チェーン「TSUTAYA」では、盗品の疑いがあった商品を買い取ったにもかかわらず、警察へ届け出ていなかったことが判明。今年7~8月、東京・日の出町の店舗で、数名の高校生が持ち込んだ130点以上の大量のゲームソフトなどを約11万円で買い取った。商品が新品であったことや、保護者の同意書に記載された電話番号にかけると少年が応答したことなどに不審感を抱いた店員が店長に報告したが、警察には届けられなかった。都公安委員会は、これが古物営業法に違反したと見て近日中にも同店の中古品売買を一時業務停止とする行政処分を行う方針だ。
同様に全国チェーンの「ゲオ」でも先ごろ、川崎市の少年3人が盗んだゲームソフトなどを合計135万円で買い取った事件があり、こちらは店員が少年らに「もっと持ってきてほしい」と盗みを催促していた疑いで捜査されている。
こうした盗品の転売は関西や九州でも相次いで報告されており、行政処分こそ見送られているものの、非行少年たちの間では「高い買い取り先」や「チェックが甘い店」などの情報交換が盛んなほどだ。
過去に3店舗のレンタル店で勤務した経験がある20代男性によれば、「私が過去に働いた3店舗すべてで盗品買い取りの見逃しがありました。利益を優先して気付かないふりをすることは暗黙の了解になっている」という。
「最近はレンタル業の景気が悪いのでゲームソフトの中古売買に力を入れている傾向があって、フランチャイズで経営の苦しい店舗にとっては万引き少年もお得意様になっているんです」(同)
この男性が在職中、レンタル会員の顧客名簿を店側が外部に売り渡したケースもあったという。
「店長が不在の時に名簿の買い取り業者がやってきたことがあって、知っているふりをして事情を聞いたら、過去にも名簿を売っていたことが分かったんです」(同)
それが一体、何に使われたかは分からないが、男性の勤務していた店舗では少なくとも約2,000人分の顧客情報が外部に売られたとみられる。
実際、男性が勤務した区域に住む50代男性は「レンタル店に入会したとき、他のところでは使っていない別荘の住所を記載したら、やたらとダイレクトメールが届くようになった」と警察に被害届を出しており、元店員の男性もこの捜査に協力する姿勢だ。
ただ、例えばTSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブの場合、3,841万人(2011年9月末現在)のT会員情報を利用し、外部の企業から募った情報をダイレクトメールで発送するというビジネスで莫大な利益を上げていることが伝えられており、個々の店舗で流出しても、その被害は区別が難しいこともある。
いずれにせよ店側のモラルが崩壊している以上、今後はより取締りを強化してもらうほかない。
(文=鈴木正久)
ずいぶんと優雅ですね。
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