「ロングヘアーの男としか交際しない!?」【千葉千恵巳】犬1匹ネコ7匹とのおだやかでラジカルな日常
#声優 #インタビュー #小明 #声優 on FINDER! #宍戸留美
元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとして可愛い声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の14回目です! 今回は、『おジャ魔女どれみ』のどれみ役、千葉千恵巳さんです!
――デビュー20周年おめでとうございます! 16歳のデビューから、人生の半分以上を芸能界で過ごされてるんですね!
千葉 ありがとうございます。そうですね、グラビアからスタートでした。
――グラビアデビューのきっかけは?
千葉 もともとは舞台がやりたかったんですけど、初めに来た仕事がグラビアでした。当時フリーだったので……。
――え!? フリーでグラビア!? 危なくないんですか!?
千葉 アハハ、初めはメイクさんも付かない状態で。今の高校生はメイクも当たり前だけど、当時の子はメイクなんてしなかったので、一度本当にすっぴんでグラビアをやったら衝撃的でした、顔色の悪さが、もう……「これはいかん!」と(笑)。
――昔のグラビアに物憂げな表情が多いのはそのせいですか?
千葉 笑えなかったですよね。まだ若かったというのもあるけど、仕事っていう気持ちが薄くて。それに元々は舞台がやりたかったので、カメラマンさんに「笑って」って言われても「はぁ? なんで?」ってケンカ腰になるくらいとんがってて、本当にロクでもなかった(笑)。
――カメラマン泣かせ! 写真は慣れましたか? グラビアから声優さんになられたら、雑誌の仕事も多そうです。
千葉 慣れないです、全然ダメ。どうしていいか分からなくなります。基本、”声優=裏方”と思っていたので、本当に表に出るのが嫌で……だからあんまりやってないですね。変なこだわりがあったのかな。
――でも、どうしてフリーで? 事務所に入らなかったんですか?
千葉 うーん、一応入ってはいたんですけど、そこは舞台をやっていなかったんです。わからないから、手当たり次第で入れるところに入っちゃって……。事務所に入るのってお金がかかるじゃないですか? そういうのがないところを探して入ったら、「あれ? 事務所じゃなくて養成所じゃね?」みたいな。
――いろいろ間違ってますね! でも、養成所だったらかなりきっちり色々教えてくれそうな……。
千葉 私、わがままなんです。「芝居はやりたい、でもダンスとかはやりたくない」「歌のレッスンは興味あるけど、怖いから行きたくない」そんな感じで。だから、ほとんど行かないで社長に呼び出されて「なんで来ないんだ」って怒られた気がします。それで「つまらない」って言っていたような……。
――反抗期!? で、でもそれも20年も前のことなんですしね。ちなみに今は?
千葉 だいぶ大人になった気がします(笑)。
――良かった(笑)! ちなみに、グラビア業界から声優業界に移ったきっかけはあったんでしょうか?
千葉 グラビアやっている時に、東芝EMIさんが作るアイドルグループに声をかけていただいて、なんとなーく「いいよー」って。そこから「芝居やりたい」「声優も興味ある」って言っていたら、東芝EMIの方が紹介してれて。
――なるほど~。アイドルグループはどうでしたか? 千葉麗子さんがいたグループですよね!
千葉 千葉さんはすぐ辞めちゃったから分からないです(笑)。レコーディングも別だったし、イベントの時しか会わなかったので、本当に話さなかったですね~。グループが3つに分かれていたの、5人しかいないのに……。
――声優さんになるまでかなり胃が痛くなりそうな道のりがあるんですね……。結局、舞台は実現できたんでしょうか?
千葉 舞台は、自分で劇団作って満足しちゃったんです。
――自分で劇団を!? すごい!! おいくつの時に!?
千葉 19歳で立ち上げて、20代前半くらいまでかな。自分の書いた本をやりたくて、やるには作るしかないじゃないですか? 脚本、演出して、自分も出て……ってやったら満足して、「よし、舞台終了!」みたいな。
――どんな感じの脚本だったんですか?
千葉 変な感じ? 難しい感じ? みんな読みながら苦戦しているのが分かりました。「分かんないことあったら聞いて」って言っても「全部分かりません」みたいな。私しか分かってない。
――かなり難解なものを書かれたんですね……。
千葉 劇団員さんも普通に募集して、自分の家の住所とか載せていましたからね。今思うとビックリしますよね(笑)。
――普通に危なすぎますよ! えっと、近年に話を戻しますが、千葉さんの趣味は人形観察とありますね、人間観察ではなく人形観察なんですか?
千葉 あ、はい。……これを言うと「アホか」って言われるんですけど、決してどの人形でも良いわけではなくて、「この子!」っていうのがあって、そうなると、ずーっと何時間でも見ているんです。手を振ってみたり……。あ、でも人間も見ますよ。人間は苦手ですけど。
――どうして人間は苦手なんですか?
千葉 面倒くさいからです。いろいろ面倒くさくないですか?
――あ、はい、確かに面倒くさいっす。でも周りに人がいなすぎるのも寂しかったりで……でも、千葉さんのお家には猫ちゃんがいっぱいいて寂しくなさそうですね。
千葉 はい、犬1匹と猫7匹のわんにゃん村です(笑)。どこ見ても視界に猫が入るから、すっごい幸せ!
――羨ましい! 理想の暮らし! 結婚願望なんかは?
千葉 猫いるからそれで良いです。面倒くさいじゃないですか? 本当に面倒くさいのが嫌です。
――アハハ! Wikipediaに千葉さんは綺麗なロングヘアーの男の人とじゃないと交際しないって記述があったんですが、男性の好みにもけっこうこだわりがあるんでしょうか?
千葉 そんなこと……言った言った(笑)。普通に仕事で会ったりする方はいいんですけど、自分と付き合う人は……ロングじゃなきゃいけないわけじゃないけど、昔、ロングヘアーだった彼がいきなり妖怪みたいな髪形で来た日には、「ええっ!?」みたいな。別れました。
――え!? それが理由で!?
千葉 もう、すっごいショックで……トラウマです。
――それでフラれた彼の方がトラウマですよ! 急な変化がダメだったんですか? それとも似合ってなかったんですか?
千葉 両方……。もしかしたら似合ってたのかもしれないけど、ビックリしてダメでした。急だとビックリして別れちゃう。
――サプライズを企てるとフラれるって、そうとうな難易度ですね……。
千葉 アハハハ。
――えっと、今年は20周年ということで、イベントをされるんですよね!
千葉 はい、10月8日にライブを。ルンルン(宍戸留美)もゲストで出てくれるんですけど、仕事をはじめて20年の中で、声優としての時間が一番長かったので、その中でも『おジャ魔女どれみ』とか『おかあさんといっしょ』の『ぐーチョコランタン』が長かったので、やっぱりこれを外したら20周年じゃないんじゃないかと思って、そのあたりの音楽を。あと、プライベートでも好きでバンドをやっているので、どっちもやります。すごい豪華です。
――それはすごい! 是非告知をしていってくださいー!
千葉 あ、前売り、即完でした。当日、グッズのみ買うことができますので、詳しくはブログを見てください。
――ギャッ、即完!! BOΦWYみたい!! 今日はどうもありがとうございました、今後ともなにとぞ和やかに頑張ってください!!
(取材・文=小明/撮影=宍戸留美)
●ちば・ちえみ
1975年、埼玉県生まれ。16歳でグラビアデビュー、94年に声優に転向し、99年『おジャ魔女どれみ』(テレビ朝日系)の、どれみ役でブレイク。以降、幅広い活動を続けている。
ブログ「千葉千恵巳 オフィシャルブログ」
http://ameblo.jp/chiemi2-25/
千葉千恵巳 20周年live
2011年10月8日(土) JZ Brat
open16時 start17時(150分ステージ・休憩あり)
予約 4200円 当日4700円
℡ 0357280168(平日15時~21時)
http://www.jzbrat.com/
ゲスト
・川村万梨阿 ・石毛佐和 ・菊地由美
・MAHO堂
[・ 秋谷智子 ・松岡由貴 ・宍戸留美 ・宮原永海 ]
●ししど・るみ
1973年、福岡県生まれ。1990年にアイドルデビュー、18歳でフリーアイドルになり現在まで様々な分野で活動中! フランス、ドイツ等でもライブを行い音楽活動で高い評価を得ている。
魔性姉妹としてもミュージシャン森若香織と音楽活動開始!!
http://www.loft-prj.co.jp/masho/
7年ぶりのニューアルバム「CHERBOURG→BRIGHTON」発売中!!
http://p.tl/rVTY
USTREAM音楽番組「宍戸留美×津田大介 Oil in Life」も絶賛放送中!!
公式HP http://rumi-shishido.com/
●あかり
1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。
ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/>
サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
千葉さん&ルンルン共演中。
【声優 on FINDER!】バックナンバー
【vol.13】「今がいちばん精神状態が幼いかも(笑)」【吉田仁美】7歳でデビュー、逆行のライク・ア・チャイルド
【vol.12】「目立つの苦手、でもやっぱり歌って踊りたい」【水野愛日】12年ぶりのシングルリリース
【vol.11】「レトロな物が好きなんです」【井上直美】50年前のカブリオレを駆って
【vol.10】「あのころ、ネットがなくて本当によかった」【小明】中2のままのアイドルライフ
【vol.09】「悩んだら、バーッっときてグワーン!」【中川里江】1回泣いて全部忘れるヒロインサイド
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