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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 「いったい誰の仕業か」UFOの大群が飛来する怪事件が指し示すもの
山口敏太郎の摩訶不思議ぶった斬り Vol.02

「いったい誰の仕業か」UFOの大群が飛来する怪事件が指し示すもの

ufo_bintaro.jpg『超仰天! UFO&エイリアン怪奇
遭遇ファイル200』
(ダイアプレス)

UMA、心霊現象、都市伝説、オカルト……科学や情報技術が発達した現代でも、今なお話題に上がり続ける真贋不明な有象無象を、”摩訶不思議”のオーソリティー・山口敏太郎が縦横無尽にぶった斬る!

 昨今、多くの人々がUFOを目撃するようになった。どういうわけだが理由は不明だが、大量のUFOが世界各地に飛来するようになっているからだ。

 昨年12月4日には、横浜アリーナの上空に100機近いUFOが出現し、通行人など数百人の人々が同時に目撃、軽いパニック状態になった。その様子はデジカメなどで撮影され、YouTubeにもアップされている。当日現場にいた人物に確認すると、3、4回に渡りUFOの大群は出現、多くの人が携帯電話やカメラで撮影したという。

 このUFO事件の一報を聞いた時に筆者は、田畑で使用されているカラス除けの銀色のビニール風船が上空を舞っているだけではないかと思った。また、目撃現場付近には結婚式場もあり、そこで放たれた風船の可能性もあるのではないかと推測した。

 だが、それだけでは説明しづらい部分がある。

 まずひとつ目は、形状が酷似したUFOの大群が他の地域にも出没していることである。2004年3月には、メキシコ南東部の上空に十数機のUFOが出現。偶然、麻薬組織を警戒中であったメキシコ空軍機が撮影したVTRが、メキシコ国内のニュースで放送され世界的な話題となった。

 また、世界経済の中心地であるニューヨーク・マンハッタンの上空にも酷似した銀色UFOの大群が飛来していることも見逃せない。10年10月13日ごろ、マンハッタンの上空に突如UFOの大群が出現、数千人の市民がパニックになる中で、低空飛行を繰り返した。警察は「恐らくは観測気球であろう」とコメントしているが、観測気球の届出を受けているはずの連邦航空局に該当情報はなかった。一説には、ネット上で「UFOのマンハッタン飛来事件」は予告されていたともウワサされており、アメリカ中のUFOマニアが熱狂する事態となった。

 この2件の事件に続き、横浜の目撃事件、さらに新宿でも同様の事件が発生した。11年5月9日には、新宿上空に銀色のUFOが30数機(一説には100機近く飛行していたとも言われている)が出現、通行人数千人が目撃して、パニックになった。このVTRもYoutubeにアップされ、目撃したおばちゃんの「朝日新聞に連絡して」「初めて見た!?」という興奮した叫び声が”うぶで微笑ましい”と、話題を呼んだ。

 2つ目は、横浜や新宿の映像を見るとUFOの各個体がそれぞれ違う方向に移動している点である。単に風船が大量に飛んでいるだけならば、全部が大体同じ方向に流れていくはずである。だが、これらのUFOは1個1個がそれぞれ違った方向に動いているのだ。

 これら一連のUFO騒動の真相や背景には、何があるのであろうか。ある宗教団体の風船を使ったプロモーション活動ではないかという説も出たのだが、アメリカやメキシコまで巻き込む事は不可能だろうし、一歩間違えれば米国の連邦航空局に摘発されるリスクもある。ましてや数十から百個の風船を人に見られないように上空にあげ、1個1個を違う方向に飛ばすことは可能であろうか。

 やや強引な推理かもしれないが、一般に開放されてないビルの屋上から風船を飛ばし、ビル風に乗せて変則的に飛ばすことは可能かもしれない。だが、そんな手間をかけて何の意味があるのだろうか。そもそも、まったくメッセージの伝わらないプロモーションに意義はない。

 例え、本物のUFOだったとしても、どういう真意があるのであろうか。考えれば考えるほど、意味不明の事件ではないか。

 もちろん、今後も監視が必要な事件であり、筆者も経過を見守っていきたい。
(文=山口敏太郎)

yamaguchibintaro200.jpg
●やまぐち・びんたろう
1966年7月20日生まれ、徳島県出身。血液型AのRHマイナス。作家・漫画原作者・ライター・オカルト研究家などさまざまな肩書を持つ。UMAや心霊・都市伝説など、あらゆる不思議分野に精通する唯一のオールラウンドプレイヤー。

超仰天! UFO&エイリアン怪奇遭遇ファイル200

仰天!

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最終更新:2018/12/18 15:23
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