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【散歩師・朝井がゆく!】vol.7

麺の気持ちになれるアトラクションまで!? 「カップヌードルミュージアム」が楽し過ぎる!

rumen_main.jpgチキンラーメンを手作りしたよ!

ゆるいものならなんでも大好き♪ ロリ顔ライター・朝井麻由美が気になるスポットをご案内します。

 9月17日、横浜に「カップヌードルミュージアム」がオープンした。はやる気持ちを抑えられず、取材当日まで3日に1度は「カップヌードル」をすすって今か今かと待ちわびていた。この施設で楽しめるのは「カップヌードル」だけではない。「チキンラーメン」を手作りできたり、世界の麺を味わえたりと、全国の麺ファンのハートを鷲掴みにすること間違いなしのスポットなのだ。


 「カップヌードルミュージアム」でできるのは、大きく分けて4つ。

・アスレチックで遊ぶ(4階・カップヌードルパーク)
・麺を作る(3階・マイカップヌードルファクトリー/3階・チキンラーメンファクトリー)
・麺を食べる(4階・ワールド麺ロード)
・展示を見る(2階・安藤百福ヒストリー、クリエイティブシンキングボックスほか)

■麺の気持ちになれるカップヌードルパーク

 麺を食べたり作ったりする前に、まずはアスレチックではしゃいでお腹をすかせよう! と意気揚々と4階の「カップヌードルパーク」に足を踏み入れるも、なんと3歳以上小学生以下限定(未就学児は保護者同伴)だとのこと。ガーン……! ここでは、子どもたちがカップヌードルの麺の気持ちになって油で揚げられたり、パッキングされたり、製麺から出荷までの工程をアスレチックで疑似体験できるのだ。なんて楽しそうだこと! ちなみに私は148cmかつ童顔、当日ここで大はしゃぎしていた小学生たちに充分まぎれ込める自信はあるけど、ダメですかね? ダメですよね……グスン。

rumen01.jpg特殊な仕掛けが施された床。ジャンプすると、まるで油で揚げられている
かのように床がジュワッとなる。小学生に戻りたい! 
私だって麺の気持ちになりたいよ!

■カップヌードルを好みの味にカスタマイズ!

 気を取り直して、3階の「マイカップヌードルファクトリー」にて、自分だけのオリジナルカップヌードルを作ることに。

rumen02.jpgまずは、専用のカップに油性ペンで絵を描くなり色を塗るなりデザインする。
rumen03.jpgカップ内に麺をセットしてもらい、好きな具材とスープを選ぶ。

 選べるのは、スープは4種類の中からひとつ、具材は12種類の中から4つ。定番のコロ・チャーやたまごを入れるか、キムチやチェダーチーズなどの変わり種を入れるか迷いどころだ。

 あとは、スタッフの人がパッキングしてくれて、あっという間にでき上がり!

rumen04.jpg保護用の空気入りビニールで包んで持って帰れるので、お味は家に帰ってからのお楽しみ。

■小麦粉をこねてチキンラーメンを作る

 いよいよ施設で一番人気のアトラクション、3階の「チキンラーメンファクトリー」へ。配布される”チキンラーメンファクトリー”のロゴが入ったエプロンと、ヒヨコちゃん三角巾をキュッとしめると、調理実習を思い出して、テンションは最高潮に!

 スタッフの指示のもと、味付け用のスープと小麦粉を混ぜてこねる。充分に混ざったら、麺棒でおさえる。そして、生地が形になったら、専用の機械に入れると、「ここからちょっとハードですよ! 準備はいいですか!?」とスタッフさん。

 機械のハンドルを手回しして生地を薄くなめらかにする動作を連続で10回も繰り返すので、終わったころには息が上がるとのこと。何のこれしき! ハンドルごときが! と余裕ぶっていたのだが……。

rumen05.jpg生地を小さな製麺機に入れ、ハンドルを回す!

 運動不足の筆者は回し疲れてヘトヘトに。麺作りの道は厳しい。

 ハンドルを回して伸ばすことで、0.7mm程度の薄さになった生地を、今度は麺の形に切る。

rumen07.jpg極薄でツルツルと気持ちいい手ざわりになった生地を機械で縦にカット。
rumen08.jpgちょうどよい長さのところで、ハサミで切る。この麺をハサミで切る感覚が
何とも言い難い面白さ! プチプチプチっと切れる不思議な感触に
思わず顔がほころぶ。

 カットした麺を蒸して、ごま油とスープをかけて麺そのものを味付け。あとは施設スタッフに油で揚げてもらって完成!

rumen09.jpg rumen10.jpg rumen11.jpg写真の左と中央が、お手製の麺が揚がりゆく様子。
写真右端は完成した麺を入れる袋。自分だけのチキンラーメンのでき上がり
に思いを馳せながら、油性ペンでデザインする。

■8カ国の麺を食べ尽くせる!

 麺作りで食欲が刺激されたところで、4階の「ワールド麺ロード」で腹ごしらえ。

rumen12.jpg rumen13.jpg一歩足を踏み入れると、アジアな雰囲気たっぷりの空間に、
各国の屋台が並んでいる。

 ここでは、「蘭州牛肉面」(中国)、「ミーゴレン」(インドネシア)、「フォー」(ベトナム)、「トムヤムクンヌードル」(タイ)、「冷麺」(韓国)、「パスタ」(イタリア)、「ラクサ」(マレーシア)、「ラグマン」(カザフスタン)の8種類の麺を食べることができる。ちなみに、「カップヌードル」と「チキンラーメン」を開発した、故・安藤百福氏は、麺のルーツを探し求めて世界を巡り、ここで出されている8カ国の麺を含めた何種類もの麺に出会ったのだそう。百福氏の麺への溢れんばかりの愛を感じつつ世界の味を堪能するのもまた一興。

 この他にも、1958年に発売された世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」から2011年に至るまでの、インスタント麺商品パッケージをズラリと並べた「インスタントラーメンヒストリーキューブ」(2階)に、安藤百福がチキンラーメン発明に使った小屋を再現した「百福の研究小屋」(2階)といった展示スペースも充実している。

rumen14.jpg rumen15.jpg rumen16.jpg左端が「インスタントラーメンヒストリーキューブ」、写真中央と
右が「百福の研究小屋」。天才的な発明を成し遂げた安藤百福にあやかれる
ありがたい小屋……かも。

 午前中から施設内を駆け足ですべてをまわっても、帰るころには日が傾き始めていた。「カップヌードルミュージアム」は、まさに”麺界のテーマパーク”といったところ。朝から晩まで、麺にまみれた濃厚な時間を過ごすのに打ってつけだ。

●五感で堪能する度
★★★★★
展示を見て、ラーメンを手作りして、世界の麺を食べて、と五感が麺に支配される、麺フリークにとっては昇天モノなスポット。ただ、欲を言えば、大人だって「カップヌードルパーク」で童心に返りたい。いつか、施設内に大人用の麺アスレチックができるのを願い続けます。この思い、君に届け!
(取材・文・写真=朝井麻由美/撮影=林健太)

●カップヌードルミュージアム 
公式HP <http://www.cupnoodles-museum.jp/ >
開館時間は10:00~18:00 (入館は17:00まで)/火曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始休館。入館料は大人(大学生以上)500 円、高校生以下は無料。チキンラーメンファクトリーのみ要予約。詳細はHPまで。

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最終更新:2012/04/08 23:11
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