永谷園で作る秋の味覚「松タケご飯(まつたけご飯) 」
#料理 #男のダジャレレシピ
料理の数だけダジャレがある――。ダジャレをこよなく愛する男が考案する、笑えるおいしいレシピ。
<まつたけが採れるという某松林にて>
父 「待ってろ、まつたけ。たっぷりと狩ってやるぜ!」
<その日の夜>
父 「ただいま……」
母 「おかえりなさい。どう、まつたけは採れたの? 1年分まとめて採ってきてやる、なんて言っていたけど」
父 「それが……ごめん、ゼロ……」
母 「あら、やっぱり。まあどうせ去年だって1回も食べていないんだから、ゼロでも1年分には違いないわね」
父 「う……、強烈なイヤミ!」
母 「こんなこともあろうかと、あなたにピッタリのまつたけご飯を用意したわよ。材料はおなじみ、永谷園の『松茸の味 お吸い物』。これでご飯を炊くと、まつたけごはん風になるのよ」
父 「それなら聞いたことあるな」
母 「でもそれだけだと”まつたけご飯”っていう感じがイマイチだから、ネーミング担当として、松の実とタケノコを追加。ついでにビジュアル担当でエリンギも」
父 「ネーミング担当って何?」
母 「これで松の実とタケノコのご飯になるでしょ。ほら、略して……」
父&母「松タケご飯!」
父 「すごい、本物みたいだね!」
母 「でしょう? これが本物のまつたけご飯じゃないと見抜けるのは、まー、通だけでしょうね。マーツーダケ。マツダケ……マツタケ」
■材料
・米 3合
・松茸の味 お吸いもの 3袋
・松の実 30グラム
・タケノコ水煮 1本
・エリンギ 3本
・醤油 大さじ1杯
■作り方
1、エリンギ、タケノコを適当な大きさに切る。
2、米を研ぎ、普通に炊くよりも、気持ち少なめの水を入れる。
3、材料をすべて入れて、軽く混ぜてから炊く。
■玉置メモ
・エリンギがまつたけに見えないという、ないものねだりの人は、軽くバーナーであぶって焦げ目をつけると、さらにそれっぽくなると思います。
・「これをまつたけご飯だよ」と出されたら、少なくとも私はだまされますよ!
(文・写真=玉置豊)
●たまおき・ゆたか
へんな料理研究、マイナーアウトドア、狩猟採取が趣味のWEBディレクター、ときどきライター。「デイリーポータルZ」、「地球のココロ」、「@ニフティ つり」など で連載中。
< http://www.hyouhon.com/>
庶民の味方。
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