「パートナーが欲しいなら婚活するべき!」”婚活歴5年”の著者が語るイマドキ婚活の極意
#本
この春、放送された月9ドラマ『幸せになろうよ』(フジテレビ系)は”婚活ドラマ”にふさわしく、ヒロインの黒木メイサが結婚相談所に入会する場面からスタート。だが回が進むにつれ、ヒロインは最初から純粋に婚活する気もなければ、香取慎吾と自然恋愛を経て結婚……というロマンティックな展開で幕を閉じた……。
数年前に婚活ブームが叫ばれて以来、あらゆるメディアが婚活を取り上げてきた。だが”婚活”というキャッチーな響きの奥には、体験者しか知ることのできない独特な生臭さがあるという。
約5年にわたり婚活を行った著者・石神賢介氏が、婚活の実状を綴った新書『婚活したらすごかった』(新潮社)が発売となり、版を重ねている。同書は、生涯の伴侶を探すべくひたむきに婚活に打ち込む著者の奮闘記であり、同時に冷静な視点で考察された婚活指南書である。
現在も婚活中の著者に、結婚したいすべての日刊サイゾー読者へ向け、アドバイスをもらった。
■婚活で、まず自分の市場価値を知るべし
――婚活を始めたきっかけを教えてください。
石神賢介氏(以下、石神) ある雑誌で婚活をテーマにした記事を担当したことがあって、そこから公私共に興味を持ったのがきっかけです。もしパートナーが欲しいなら、絶対にやった方がいいですよ。日常の中での出会いはゼロではないけど、どこに魚がいるのか分からない水面に糸を垂らすのと、餌を求める魚がたくさん泳ぐ釣堀とでは、当たりの数が違いますから。
――婚活自体は楽しいものですか?
石神 それは微妙ですね。僕が利用しているのは”婚活サイト”と”婚活パーティー”ですが、基本的には「恥ずかしい」という気持ちの方が大きいです。やっぱり、誰しも日常の中で知り合った人と結婚したいでしょう? けど、それが叶わないから特化した方法を取らないといけない……。ただ、婚活サイトの女性の写真は実物よりかわいいものが多いので、それは見ていて楽しいですよ(笑)。
――恥ずかしくても、悲しくても、それでも婚活した方がいいと?
石神 婚活は傷つくことも多いかもしれませんが、自分の市場価値が分かるんです。例えば女性20人中、何人が自分に好意を抱いてくれているのか知ることができる。現実は知っておくべきです。婚活パーティーでいつも感じるのは、女性は髪も服装もきちっとしているのに、男はムサい人がとにかく多い。鼻毛が出てたり、ヒゲを剃り残してたり、サンダルで来てたり……。だから逆に、男性はちょっと頑張れば抜きん出るのは早い気がします。
■容姿、年収……婚活する女性は理想が高い?
――婚活をしている女性は、男に高い理想を求めるイメージがあるのですが、実際はどうですか?
石神 やっぱり、年収の高い男を求めている女性は多いと思います。特に婚活サイトではそれが明らかですね。僕、婚活中の女性に頼んで女性側の画面(男性のプロフィールや、女性からの申し込み件数が見られる)を見せてもらったんですが、年収が高い男性は顔が悪くても人気があるんです。さらに年収1,000万円を超えていれば、女性からの申し込みは殺到します。逆にイケメンでも年収が低ければ人気はないですね。
――日常でパートナーを見つけられない女性には、何かしら難点があるのでは? と疑ってしまう男性もいると思うのですが。
石神 僕はまったくそうは思わないですね。婚活の場に出て行く女性は、男性と同様にプライドを傷つけられたりしながら、勇気を持って出てくるわけですから。それを僕は魅力的なことだと思うし、すごくかわいいことだと思うんです。それに今はいろいろな事情で相手を見つけづらい結婚難の時代ですしね。
――約5年間の婚活で100名以上の女性とデートをしたそうですが、どんな女性が多かったですか?
石神 著書の中では、特徴的な女性を中心に取り上げていますが、実際はまともで、礼儀正しくて、きちんと仕事をしてる普通の方がほとんどです。「何でこの人に彼氏がいないんだろう」と不思議に思うことが多いですね。
■婚活サイト、結婚相談所、婚活パーティー、タイプ別おすすめ婚活法
――日本では、婚活サイト、結婚相談所、婚活パーティーの3つが主流ですが、中でも婚活サイトが合っているのはどんな人でしょうか?
石神 まず時間を選ばないので、忙しい人ですよね。あとはルックスや年収など、いろんな条件のいい人。また対面は苦手だけど、文章が上手に書ける人や、仕事柄、メールでのやり取りが多い人などには合ってると思いますね。
――では結婚相談所がおすすめの人とは?
石神 これはあくまでも想像ですが、積極的な男性は結婚相談所ですごく際立つと思います。結婚相談所を利用している女性たちに取材したら、口をそろえて「男性が消極的だった」って言うんですよ。つまりそこへ積極的な男が入ったら、一人勝ちじゃないかと。
――婚活パーティーがおすすめな人は?
石神 普段から人との会話に自信がある人や、写真情報や数字情報があまり良くない人にはおすすめです。あと、写真写りはイマイチだけど、動いてるとごまかしのきく人っているじゃないですか。例えばスタイルがいいとか、おしゃれだとか、姿勢がいいとか、そんな人はパーティーがいいと思います。
――婚活パーティーの会場には、サクラの女性がいるイメージがあるのですが。
石神 僕が出たパーティーにはサクラの気配はなかったです。特にここ1~2年は女性の参加者が多いので、ほぼいないと思いますよ。ただ、ネットにはいるんじゃないかな。婚活サイトには2種類あって、会費がほぼ定額制のサイトと、異性とのやり取りのたびにチャージがかかるサイト。前者でサクラを感じたことはありませんが、後者の場合は明らかにサクラを感じますね。女性側が執拗に何度もやり取りをしようとしたり、文面が明らかに僕に興味がない様子だったり……ちなみに先日もサクラと思われる人からメールが来ました(笑)。
――婚活パーティーの攻略法があれば、教えてください。
石神 婚活パーティーは最初に限られた時間の中で全員と話すのですが、人数が少ない方が1人あたりの会話時間が長くなるんです。だから僕みたいに人と話すのに慣れている人は、参加者が少ないパーティーの方が有利だと思いますよ。逆にルックスのいい人は、人数が多い方が顔で勝負できるのでいい気がします。
――現在の婚活のシステムで、改善して欲しい点はありますか?
石神 女性がもっと積極的に話しかけられるシステムにしてあげればいいのにって思います。ただ、僕が婚活を始めた5年前に比べて、今はネットもパーティーも大分利用しやすくなってると感じます。
――いろいろ勉強になりました! 本日はありがとうございました。
***
取材後、「僕の服装とか髪型とかどこか悪いところはありませんか?」と切り出した石神氏。会った女性には必ず聞くようにしているという彼は、普段から婚活のためにジムに通うなど向上心を忘れないという。
現在シングルの読者のみなさんが、彼のように本気で婚活に臨むことができるかどうかは別として、試しに一度婚活の場に足を踏み入れ、自分の市場価値を知るところから始めてみてはいかがだろうか。
(取材・文=林タモツ)
勉強になります!
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