最新のVFX技術を駆使した映像は圧巻!『世界侵略:ロサンゼルス決戦』
#映画
今週は、大迫力のアクションと新鮮な視覚体験を味わえる話題の娯楽映画2本を紹介したい。
まず1本目のオススメは、9月17日公開の『世界侵略:ロサンゼルス決戦』。1942年、米ロサンゼルス上空に未確認飛行物体の編隊が出現し、米軍が応戦する騒動が起きて以降、世界各国で同様のUFOの目撃情報が相次いでいた。2011年、ついに宇宙からの地球侵略が始まり、各国の主要都市が壊滅。人類最後の砦となったロサンゼルスを舞台に、米海兵隊員たちがエイリアンの攻撃に立ち向かう。
エイリアンの地球侵略というSFの定番の設定を、戦争アクション映画のタッチで描いた意欲作。エイリアンやUFOなど侵略側は当然架空の存在だが、これに応戦する米軍側は兵力も戦術もあくまでリアリズムに徹して描写されており、軍事オタクなら見逃せない貴重な映像が目白押し。『テキサス・チェーンソー ビギニング』(06)で知られる気鋭のジョナサン・リーベスマン監督は、『プライベート・ライアン』(98)や『ブラックホーク・ダウン』(02)などの名作戦争映画を本作の参考にしたという。圧倒的に不利な戦況の中、不屈の精神で小隊を率いる主人公の軍曹を、『ダークナイト』(08)のアーロン・エッカートが熱演。白昼の市街に描かれるUFOやエイリアンの恐ろしいほどリアルな実在感、ロサンゼルスの街並みが攻撃を受けてガレキと化す場面など、最新のVFX技術を駆使した映像が圧巻の本作、ぜひ映画館の大スクリーンで体感していただきたい。
2本目の『サンクタム』(9月16日公開、3D上映のみ)は、『アバター』(09)のジェームズ・キャメロンが製作総指揮を務めたアクションアドベンチャー。南太平洋パプアニューギニアにある孤島で”聖域(サンクタム)”と呼ばれる秘境には、迷宮のような洞窟と地底の湖が広がっている。この洞窟を探検していたダイバーたちは、巨大サイクロンに遭遇し、鉄砲水に襲われる。チームで一丸となり、洞くつからの脱出を試みるが……。
キャメロンとダイビング仲間の脚本家アンドリュー・ワイトが、洞窟探検中に崩落事故で閉じ込められた実体験をもとに執筆。「キャメロン製作による3D映画の監督」という大役に、オーストラリア出身のアリスター・グリアソン監督が抜擢され、手に汗握るサバイバル・アドベンチャーでハリウッドデビューを果たした。『ムーラン・ルージュ』(01)のリチャード・ロクスバーグ、『ファンタスティック・フォー』(05)のヨアン・グリフィスといった実力派俳優陣が、スキューバやロッククライミングを含む過酷な撮影に臨み、極限状況下で浮き彫りになる人間ドラマを演じ切った。『アバター』用に開発された3Dカメラも使われた本作は、臨場感あふれる3D映像の中でも、水中での冒険やアクションを描くシーンが特に素晴らしく、今後キャメロンが手がける3D映画のさらなる進化を期待させる内容となっている。
(文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉)
『世界侵略:ロサンゼルス決戦』作品情報
<http://eiga.com/movie/55276/>
『サンクタム』作品情報
<http://eiga.com/movie/55949/>
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悪寒。
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