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本多圭の「芸能界・今昔・裏・レポート」Vol.118

「真相は別にある」引退会見でウソをついた島田紳助に立ち込める暗雲

shinsuke0826.jpgやっぱりあの涙もニセモノだった?

芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!

 島田紳助が暴力団との親密交際を認めて芸能界を引退したが、自ら開いた記者会見で暴力団幹部への手紙や写真の存在を否定したことで、墓穴を掘ってしまった。会見でウソをついていたことがハッキリしたため、引退の真相についてもウソや憶測が飛び交っている。筆者もいくつかの情報をつかんでいるが、今、明らかにするのは早計だと思うので、真相が明らかになり次第報告することにする。

 そもそも、引退という決断について賛否両論があるものの、紳助の素顔を知る筆者にとっては、2004年10月に起こした女性マネジャー暴行事件で引退していて当然で、遅きに失した感があると思っている。知人であるビートたけしも昔「フライデー襲撃事件」を起こしたが、たけしの場合は家族や愛人を守るため芸人を辞める覚悟で実力行使に出た。「フライデー」(講談社)側の行き過ぎた取材方法にも批判が集まっていた。ゆえに、業界も世間も、引退までを求めることはなかった。

 しかし、紳助の場合は、女性マネジャーの態度が気に食わないからと、暴行を働いただけ。まるでチンピラだ。紳助は約10年前に番組での発言がキッカケで右翼とトラブったときに、山口組系極心連合会のH会長に頼んでトラブルを解決してもらったことから、暴力団との交際が始まったと言われている。その時点で、紳助はH会長に恩義を感じるとともに、”俺のケツ持ちはH会長だ”と勘違いするようになってしまったのだ。

 女性マネジャーへの暴行の背景には、”俺を誰だと思っているんだ”という紳助の思い上がりがあった。たけしも、フライデー襲撃事件後、しばらく謹慎していた。復帰に当たって、右翼の街宣車が「復帰は早過ぎる」と連日のように、当時の所属プロダクション・太田プロなどに街宣行動を繰り返した。この時たけしは、右翼団体の頂点に立つ暴力団のトップの自宅に単身訪ねて、「これ以上、弱い芸人をイジメめないでください」と直談判して、トラブルの収拾に当たった。その後、たけしは、自身を守ってくれなかった太田プロから独立した。

 紳助は一般人に暴行を働いたにもかからず、2カ月あまりで復帰。たけし同様、「復帰は早過ぎる」と右翼が行動を起こしても不思議ではなかった。しかし、女性マネジャーの弁護士が共産党系だったという政治的なバランスと、バックにH会長がついているということで、右翼からの攻撃は避けられて、早期復帰を果たした。復帰後、芸能界でファミリーを築いて”テレビ界の新帝王”として君臨するようになったが、この間、紳助はファミリーには優しく、強いもの対しては弱いという、人を見て態度を変える気の弱い男ということがよく分かった。一般人が紳助にガンを飛ばされて、脅されたというケースもあったくらいだし、吉本の若手芸人に対して暴力を振るうということも度々で、若手の中には紳助の番組に「出たくない」と恐怖に怯える者もいたという。

 2年前に起こった”東京03事件”。東京03のメンバーを恫喝しただけではなく、実際に暴力を振るっていたと証言したタレントもいる。この時、真相を追究せずに一件落着させてしまったマスコミにも責任はある。

 そんな紳助の理不尽な言動に、吉本興業の幹部は日ごろから頭を痛めていた。今年4月に「週刊現代」(講談社)が、今回引退の引き金になった暴力団との黒い交際を報じたのをキッカケに、紳助に「暴力団との関係を断ち切る」という一筆を書かせていたのだ。

 その後、7月に入って、吉本は大阪府警から紳助と暴力団のメールを入手。紳助が認めて、電撃引退に至った。だが、このメールは数年前のもので、これだけでは、「暴力団との関係を断ち切る」という約束を反故にしたとは言えない。

 ゆえに、引退の真相はほかにあると考えるのが普通だ。筆者も含めて各メディアは、真相は別にあると取材活動を続けている。事実、いくつかの暴力団絡みの事件への関与のウワサが流れている。陰で弱者をイジメてきた紳助だけに、「一般人」だろうがなんだろうが、筆者も真相追究の手を緩めるつもりはない。
(文=本多圭)

自己プロデュース力

ちょっと足りなかったみたい。

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最終更新:2013/09/11 18:59
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