【SKE48古川愛李×宝島】「イイ人だと思ってたのに……そんな人間関係の複雑さにワクワクします!」
#SKE48 #古川愛李
日本のアニメ発展期ともいえる70年代のアニメ作品を、現代のアニメ好きな若者はどう捉えるのか――ということをテーマに、今年4月17日に死去したアニメ監督・出崎統氏が築いた名作の数々を、ムービースクエアサーマーキャンペーン特別企画としてSKE48「二次元同好会」のメンバー3人に評していただく本企画。秦佐和子×『ベルサイユのばら』、中西優香×『家なき子』に続いてラストを飾るのは、自身のキャッチフレーズで「三度の飯よりアニメが大好き!」と公言しているほどアニメ好きなチームKIIの古川愛李×『宝島』だ!
――古川さんにご覧いただいた劇場版『宝島』は1987年に公開された作品で、78年に放送されていたテレビアニメ版を再構成したものなんですよね。ちなみに出崎監督は、古川さんの大好きなアニメ『AIR』の劇場版も手がけていらっしゃったそうです。
古川愛李(以下、古) えっ! マジですか!? 私、劇場版もDVDを買っちゃったくらい、大好きなんですよ~。『AIR』はほんとに泣けるんです。どこが良いかっていうと……。
――あの、すみません、そっちの魅力は別の機会に語っていただくとして、今日は『宝島』でお願いします(笑)。もともとの原作はロバート・スチーブンスンという作家が書いた児童文学で、老水夫から宝島の地図を託された少年ジムが、一本足の料理長ジョン・シルバーらが乗船している船に乗り込み、宝のありかを求めて旅に出る……といった冒険活劇ですね。『AIR』とは180度違う作品だったと思いますが、いかがでした?
古 原作を読んだことがないので、予備知識ゼロの状態で観たんですけど、とにかくシルバーがかっこ良かったです! めっちゃ男らしいんですよ~。見た目は『あしたのジョー』の力石に似ていて、顎がすごいんですけど。ウソツキで、でも優しくて、そして海賊という、もう私にとっては完璧なスペックですね。マジかっこいい!!
――なるほど。海賊が出てくるというと、『ONE PIECE』(集英社)を連想する人も多いと思うんですが、似た部分はありました?
古 確かに同じ冒険活劇なんですけど、『ONE PIECE』っぽくはなかったですね。ただ、ワクワクしながら観られるところは一緒だと思います。とくに男性はこういうストーリーが好きな方、多いじゃないですか。私もワクワクしながら観たんですけど、ストーリーにワクワクしたというより、イイ人だと思っていたのに実はそうじゃなくて~とか複雑な人間関係のほうにワクワクしました! ネタバレになっちゃいますが、シルバーもジムのことを騙しているんですよ。でも、最終的にはやっぱり優しいお兄さんで……。
――なんかシルバーの話ばっかりですね(笑)。主人公のジムはどうでした?
古 あ、頑張ってましたよ。ハイ。
――えっ、それで終わり!?
古 すいません、どうしてもジムよりシルバーのほうに目が行っちゃって……。シルバー以外にも好きなキャラはいるんですけどね。フリントっていう名前のオウムとか。シルバーがペットとして飼ってるんですけど、終盤で……って、あああどうしよう、やっぱりシルバーの話になっちゃう!!
――もういいですよ……。思う存分、シルバーについて語ってください。
古 わーい♪ あのですね、終盤に年取ったシルバーとオウムが出てくるんですけど、オウムがもう死ぬんじゃないかってくらい意識朦朧としちゃって、飛べなくなりそうになるんです。そしたらシルバーが「お前はまだ老いぼれちゃいねぇ。さぁ頑張れ、お前はまだまだ飛べるんだ!」みたいなことを言うんですよ。するとオウムがパタパタッと飛んで、それを見たシルバーが「ほら見ろ、飛べたじゃねぇか。その気になりゃあ、俺たちはまだまだ飛べるんだ!」って……。もうね、こんなくっさいセリフをサラリと言ってのけるキャラ、今のアニメじゃなかなかいないですよ!
――確かにそういうセリフがギャグではなく、シリアスなものとして扱われているのは、”昔ならでは”という感じがしますね。では、作画や演出面で時代を感じたところは?
古 絵から”手描き感”が伝わってきて、そこは「昔っぽいなぁ」って感じました。もともとディズニーの『ピノキオ』とか、絵をガリガリ描いた感じが見て取れる作品が好きなので、違和感はなかったです。あと、これは時代を感じたというか、今でも気になってることなんですけど、普通に歩いてるシーンとかで短い挿入歌が何回か流れるんですよ。それがやけに耳に残る曲で、さっきから頭の中で延々と……。
――そんな中毒性のある挿入歌なんですね。じゃあそこにも注目ということで。
古 そうですね。シルバーと挿入歌に注目して観てほしいです!
出崎作品を多く配信している「ムービースクエア」サマーキャンペーン特別企画の第3弾として、今回は古川愛李さんに『宝島』を見てもらった。前回の『家なき子』同様、DVDが絶版になっている同作。古川さんが”気になって仕方ない”シルバーと挿入歌に注目しつつ、日本のアニメ界に大きな足跡を残した出崎統監督の作品の数々を『ムービースクエア』で今すぐチェックしよう!
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(取材・構成=アボンヌ安田)
●ふるかわ・あいり
1989年12月13日、愛知県生まれ。SKE48第二期メンバーオーディションに合格し、チームKIIのメンバーとして活躍。二次元同好会の中でも随一の二次元好きとして知られ、自身のキャッチコピーに「三度の飯よりアニメが大好き!」と入れているほど。現在発売中のSKE48、6枚目のシングル「パレオはエメラルド」では、3作連続の選抜メンバー入りを果たしている。
SKE48公式HP
http://www.ske48.co.jp/
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