イケメンたちがガチで殴り合い!!ヤンキー嫌いも必見のリアルヤンキー映画
#映画
──節電で大変そうな今年の夏に、暑さを忘れられるDVDを、お化けメイクの小明ちゃんほか、本誌になじみの深いお歴々が、厳選レビュー!!
■『BADBOYS』
【小明の『BADBOYS』レビュー】
ヤンキー映画って大嫌いなんですよ。私は引きこもりでイジメられる側の人間ですから、ヤンキーは恐怖の象徴で、トラウマの扉が開くんですよね……。
でも、この『BADBOYS』はよかった! 姉がヤンキーだったんで原作マンガも家にあって、わりと読んでたんですけど、キャスティングも見事にハマってます。段野かっこいい! 司くんカワイイ! 豊役の三浦貴大さんは山口百恵さんの息子さんなんですけど、男臭くて、大写しになると昭和スターのようなオーラが出てて、広島最強の男・段野のライバルにふさわしい!
でもね、一番よかったのは、石本役の細田よしひこさん! まさに「狂犬」って感じで、金属バット振り回して「げひゃひゃひゃひゃ!」って下品な笑い方して。細田さんは、ご実家が江戸時代から続く老舗の和菓子屋さんで、慶應の幼稚舎から大学までエスカレーター、っていうエリートのイケメンなんですよ。そんなお人が、積極的に白目をむいてアゴをしゃくって、舌を突き出して、ほんとにイヤなハジけ方をしてて、「俺はイカレてるぜ!」感がすごい。
イケメンが出てるヤンキー映画って、イケメン同士がお顔を崩さないように、カッコつけて殴られるフリしてることが多いじゃないですか。でも『BADBOYS』の面々は、イケメンなのにドロドロになってやり合ってますから! クライマックスの乱闘シーンも、次から次へと敵が押し寄せてきて、いいとこで味方の援軍が駆けつけて、もう三国志みた~い! ドラマ部分も原作をベースにきっちりいい話に仕上げてて、広島の若者って、こんな感じなのかしら。いや違うか。とにかく、若いっていいよね!
(構成/須藤輝)
(ヘア&メイク/梁取亜湖)
(写真/田中まこと)
【宣伝担当者おすすめポイント】
一見、よくあるイケメン映画だと思われがちですが、原作ファンで原作のキャラクターを深く理解している人ほどうなる、絶妙のキャスティングです! 広島弁も、原作者・田中宏先生の納得がいくまで、キャストの皆さんに猛特訓してもらいました。何カ所かのシーンではアフレコまでやって、徹底的に生の広島弁に近づけています!
『BADBOYS』
広島は、「BEAST」の段野秀典、「極楽蝶」の桐木司、「廣島Nights」のヒロのTOP3によって均衡が保たれていた。しかし、段野の旧友であり”段野を倒した唯一の男”野村豊が、ある事件をきっかけに広島に舞い戻る。そしてBEASTを抜けた石本千春は、その豊を利用し「狂連合」を立ち上げ、広島制覇を狙う。
発売/ポニーキャニオン 監督/窪田崇 出演/三浦貴大、阿部進之介、細田よしひこほか
6300円の初回限定豪華3枚組バリクソBOXと3675円(共に税込)の通常版を9月7日に発売
小明(あかり)
1985年1月14日、栃木県生まれの千葉県育ち。エプロンアイドルとして華々しくデビューするも、今ではなぜかフリーのアイドルライターに。地デジ化にもついていけずにテレビはDVD専用なので、知らない間に映画通に。
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・ヤンキー嫌いも必見のリアルヤンキー映画 『BADBOYS』
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