規制だらけの音楽業界への挑戦 桑田佳祐「AKBの姐ちゃんとおっぴろげ」歌詞の裏事情
#音楽 #AKB48 #桑田佳祐
初期の食道ガンから見事復帰を果たした桑田佳祐が8月17日、トリプルA面となる14thシングル「明日へのマーチ/Let’s try again ~kuwata keisuke ver.~/ハダカ DE 音頭~祭りだ!! Naked~」(ビクターエンタテインメント)を発売する。そんな彼が8月5日に、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に登場。そこで「明日へのマーチ」と共に披露した「ハダカ DE 音頭 ~祭りだ!! Naked~」の鮮烈な歌詞がネット上で話題を呼んでいる。
「『AKBの姐ちゃんとおっぴろげのげ』『ピンク・レディーのUFOで半開きの目』と、歌詞にAKB48とピンク・レディーが登場し、浴衣姿のバックダンサーが股をおっぴろげてコミカルに披露。さらに、『嗚呼父さん固くなる 嗚呼母さんはビショ濡れだ』など桑田流の下ネタ歌詞も織り交ぜながら盆踊り風のアレンジからジャズに展開するなど、”まじめにふざける”センス満載でした」(音楽雑誌の記者)
シャイであるがゆえに、テレビでは大胆なパフォーマンスを見せる桑田の”大人の遊び心”だったようだ。今回歌詞に登場させたAKB48について、桑田は7月16日放送のラジオ『桑田佳祐のやさしい夜遊び』(TOKYO FM)でこう触れている。
「テレビ見ていたらレディー・ガガが出ていて、素晴らしいですね。あれが売れるのは健全。親日家で日本のことを思ってくれて、インテリジェンスもあってね。ゴルフで有村智恵さんがアルバトロスとホールインワンやったり、震災以降、女の人は最近頼りになるな、すごいなと。なでしこ(JAPAN)もそうだし、AKB48もそうかもしれない。マツコ・デラックスもそうかもしれませんけど(笑)」
被災地で3度ミニライブを行っているAKB48に対して桑田は、レディー・ガガ、なでしこJAPANと並べて語り、笑いを交えながらだが、一定の評価をしている様子だ。94年発表の「すべての歌に懺悔しな!!」では自分も含んだミュージシャンを揶揄し、サザンオールスターズの「マンピーのG★SPOT」(ともにビクターエンタテインメント)では、歌詞に芥川龍之介、スライ(スライ&ザ・ファミリー・ストーン)が登場。ボキャ貧のアーティストのお決まりの「会いたい」「切ない」「光が射す」などの同じ歌詞ばかりで、自主規制だらけの音楽業界において、桑田は、確固たる信念と表現への飽くなき欲求を見せている。
東日本大震災から半年を迎える9月10、11日に、被災地の宮城県でライブを行う桑田。宮城県を訪れ、がれきと化した町を目の当たりにし、「未曾有の震災を前にして、”音楽”にどれほどの力があるのか悩んだ時もありました。けれど、自分にできることはやっぱり音楽しかありません」と決意し、食道がんから復帰後初の本格的ライブを敢行する。大病を経ても一貫して変わらない音楽への真摯な姿勢と遊び心、それが桑田の魅力に違いないはずだ。
明日へのマーチ/Let’s try again~kuwata keisuke ver.~/ハダカ DE 音頭 ~祭りだ!! Naked~
絶好調!
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