BIGBANGに続いて少女時代もエイベックスへ? K-POP獲得競争の裏にテレビの弱体化
#エイベックス #少女時代 #K-POP #韓流
俳優の高岡蒼甫の韓流偏重批判などもあり、改めて注目を集めるK-POPのビジネス事情。先日はエイベックスが韓国大手事務所YGエンタテインメントと共同で新レーベル「YGEX」を設立し、人気グループBIGBANGを移籍させると発表したが、新たな大物グループ移籍情報が飛び出した。
「現ユニバーサルミュージック所属の少女時代です。少女時代の韓国の所属事務所であるSMエンタテインメントはエイベックスとの関係を深めており、近々共同で新たなレーベルを立ち上げ、そこに少女時代をはじめとするSM社所属グループが移籍するとの情報が流れています」(音楽宣伝関係者)
仮に少女時代の移籍が実現すれば、エイベックスがK-POPグループの獲得競争で一歩リードすることになるが、ここにきてエイベックス優位の状況が生まれたのはなぜか。別の音楽事務所関係者は「テレビメディアの弱体化が背景にある」という。
「高岡蒼甫のフジテレビ批判は、同局が韓流コンテンツをゴリ押ししているという趣旨でしたが、ドラマはともかくとして音楽に関しては、テレビ局がゴリ押してヒット曲を生むというのは今や夢物語に過ぎません。たとえば、フジサンケイグループのフジパシフィック音楽出版は多くのK-POPグループの出版権を持っていますが、仮にフジテレビ制作ドラマのタイアップを取ったところで、CDが売れない時代にはほとんど意味がない。また、K-POPのグループは言葉の問題があって、バラエティー出演も限られています。そうなるとテレビ関連とは別の収益源を探る必要があり、エイベックスとの連携話が浮上するのです」(音楽事務所関係者)
確かに10年ほど前では、テレビ局系列の音楽出版社が版権を持つ楽曲に、人気ドラマのタイアップをつけることでヒットを生み出す、という手法が一般的だった。しかし、テレビの影響力が落ちると共に、CDを購入するユーザーも減少。一定の収益を上げるためには、企業とのタイアップや集客力のあるコンサート興行、利益率の高いグッズ販売などに注力する必要があり、そうしたノウハウにおいてはエイベックスが他社に先行しているとみられる。
「注目度の高いK-POPですが、現状では宣伝費や制作費ばかりがかさみ、実際に利益が出ているのは東方神起や少女時代、KARA、BIGBANGなど一握りのグループだけ。ところが、そうした人気グループを擁するSM社やYG社はさらなる収益拡大を狙って、新人を次々と日本デビューさせようとしている。そうなると、レコード会社間の資金力勝負となってくるため、外資系レコード会社の中には本国の方針で撤退するところも出てくるでしょう」(前出の宣伝関係者)
華やかなステージの裏では、泥臭いビジネス競争が繰り広げられているようだ。
(文=小柴幸正)
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