ドクター苫米地が徹底解説! ホストや恋愛にハマるのは宗教と同じ?
#本 #苫米地英人
7月28日、新宿の紀伊國屋サザンシアターにて、苫米地英人氏、中村うさぎ氏共著の『騙されない生き方』(日本文芸社)の刊行を記念してトークショーが行われた。登壇したのは、脳機能学者である苫米地英人氏、作家の中村うさぎ氏、そして、特別ゲストの漫画家・倉田真由美(以下、くらたま)氏だ。異色の組み合わせに思える3人だが、実は10年ほど前には、みんなで深夜のファミリーレストランに集まり、朝方まで話し込んでいた仲だという。
そのファミレストークの雰囲気でトークショーは進み、話はくらたま氏の過去の恋愛話へ。くらたま氏は「あまり好きでない人とも、今まで付き合ってきた」と発言。それを受けて、中村氏が「くらたまは、本当に好きな男となかなか付き合えない。過去に本当に好きな男がいたけど、その彼とは月に1度しか会えなかった」などと暴露。そこに脳機能学者らしく苫米地氏が「人間は叶わない愛の方がうれしい。それは扁桃体と前頭前野の連携プレー」と解説。くらたま氏は、本当に好きだった男が家に来たときには、彼が吸ったタバコの吸殻や、セックスの後の精液のついたティッシュまで大事にしていた過去までさらけ出した。
終始、くらたま氏の過去の恋愛話が話題の中心となりながらトークは進行。別れた男のことをどう思っているのかという話題では、「自分の子どもには、どこにいても幸せになってほしいと思う。でも、別れた男は、例えどんなに好きであった男であっても、私と一緒にいないならば不幸せになってほしい」とくらたま氏が女心を吐露。加えて、一時期ホストクラブにハマっていた中村氏は、「ホストと別れるときは、呪いをかけるように別れる」と発言。
気になる3人の関係性については、「苫米地さんが言うことはすごいと思うが、たまにこの人は大丈夫か? と思う」と中村氏。中村氏自身のセックス観については、「男は好きでもない女とセックスできるから、人間の中で下。女は愛と交換にセックスをするから、人間の中でも上」と独自のセックス観を披露。くらたま氏は「すごい好きな男にはセックスしていただく感じ」と、こちらも独自の考えを披露した。
終盤では、かつて中村氏がシャネルやホストにハマった経験やくらたま氏の恋愛経験を、苫米地氏が脳の機能から解説するという展開に。ホストや恋愛にハマるとき、宗教と同じ脳の部位が発火していると苫米地氏が指摘。途中、中村氏が「苫米地さんの話は抽象的すぎて分からない。私たちのことをバカだと思っているの?」とキレる場面も。すると「IQと知識は別の問題。突然、ラットのようにホストや恋愛にハマる。そういうことに対して客観的にならないと」と苫米地氏。それに対して、中村氏は「恋愛は客観的になんてなれなくて、バカになるもの。そんなことを言っている苫米地氏は不幸」と言うと、場内は爆笑に包まれた。
今回のトークショーの発端となった苫米地氏と中村氏の共著『騙されない生き方』の内容はといえば、恋愛や自分、お金、メディア、神にダマされないことをテーマに対談形式で中村氏と苫米地氏が話しながら、ときに苫米地氏が脳の機能の面から解説する流れになっている。多数の著書がある苫米地氏の著書の中でも異色の本ではないだろうか。10年前に、深夜のファミレスで繰り広げたトークが再現されており、今まで苫米地氏や中村氏の著作を読んだことがない人でも十分に楽しめる内容になっている。
(文=本多カツヒロ)
騙されっぱなしだよぉ。
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