アイドルとその兄を歓喜させた金網越しのオープニングシーン
アイドルと学ぶ”二次元作品”魅惑の世界──。アニメ、マンガにゲームまで、SKE48の舞台裏講座が開講です!
【今月の教材】
『鋼の錬金術師』
──今回のゲスト枠には松井玲奈さんにお越しいただくことになっているんですが、お仕事の都合により、まだ来ておりません! ということで、先に3人で始めちゃいたいと思います。今回の教材は、これまで2度テレビアニメ化され、今月から劇場映画第2弾も公開中のマンガ『鋼の錬金術師』(スクウェア・エニックス/以下、『ハガレン』)。錬金術における最大の禁忌「人体錬成」【1】を行い、その代償として身体そのものや身体の一部を失ってしまったエルリック兄弟が、元の身体に戻るために旅に出るファンタジー作品で、10年11月に発売された27巻をもって、完結を迎えました。
中西優香(以下、中) 全巻持ってますよー。これだけ長く続いて、しかもこういう壮大なスケールのマンガって、途中で中だるみしがちだけど、『ハガレン』はそれがなくて良かったです。どちらかといえば、ファンタジー作品は苦手な部類なんですけど、最後まで楽しめました。
平松可奈子(以下、平) どうしてファンタジー作品は苦手なの?
中 まず、設定を理解するのに時間がかかるから(笑)。ファンタジー作品って月刊連載であることが多くて、その分単行本が出るペースも遅いから、設定を1度理解しても、次の単行本を読む頃にはすっかり忘れちゃうんだよね。だから、その度に理解し直さなきゃいけないのが面倒で……。でも、『ハガレン』の設定はわかりやすくて、復習しなくても大丈夫だった。錬金術のルールとか、「賢者の石」【2】などのアイテムとか、特殊な設定はいっぱい出てくるんだけど、矛盾が生じないようにしっかり作り込んであるから、理解しやすかったのかも。あと、適度にギャグが盛り込まれているところも大きいと思う。設定の説明ばっかりだと、読みづらいもん。
平 なるほど。実は可奈、『ハガレン』って読んだことあると思っていたんだけど、よくよく考えたら「ハガレン」じゃなくて『D.Gray-man』【3】(集英社)だった……。
古川愛李(以下、古) 全然違う(笑)。ウチはちょうど最近、読み返しているところなんですけど、改めて「いい話だな」って思ったのが、タッカー【4】が自分の娘と飼い犬で合成獣(キメラ)を錬成させる話。超せつない!
中 あの話、いいよね。あたしはヒューズ【5】が殺されちゃう話が泣けたなぁ。妻と娘を溺愛しているいい人だったのに……。あんな風に家族愛が深く描かれているところも、「ハガレン」の魅力だと思う。
──確かに家族愛がひとつのテーマになっている感はありますね。では、敢えて「ここはイマイチだなー」という点を挙げるとしたら?
中 あたしは特にないかな0。
古 ウチはありますよ。主人公のエド【6】が、15~16歳という年齢の割に筋肉質過ぎる。
中 ……それ、単にあなたの好みの問題では?(笑)
古 まぁそうなんですけど。もっと華奢だったら、ショタキャラ【7】として萌えられたのに!
平 ショタといえば、玲奈だよね。
中 最近は「アニメ制作会社といえば松井玲奈」のイメージも強いよね。『涼宮ハルヒ』の回では京アニについて猛烈に熱く語っていたし……。
──おっ、噂をすれば、松井さんが到着されたみたいですよ。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事