アクション映画史に残る超大作! 『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』
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VFXバリバリ全開、過剰なまでにド派手なSFアクションファンなら、この夏絶対に見逃せない映画がこれ。7月29日に公開されるスティーブン・スピルバーグ製作総指揮、マイケル・ベイ監督の大ヒットシリーズ第3弾『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』だ。
1969年7月、人類初の月面着陸に成功したアポロ11号。全世界が歓喜に湧く陰で、月の裏側に不時着した金属生命体=トランスフォーマーの宇宙船を持ち帰るという極秘ミッションが、宇宙飛行士たちに託されていた。40年後の現代、政府施設に秘匿された宇宙船をめぐり、悪のトランスフォーマー軍団・ディセプティコンの動きが活発化。月面に隠した勢力を呼び寄せ、地球侵略を開始する。
そのころ、かつて善のトランスフォーマー軍団・オートボットと共に2度地球を救ったサム(シャイア・ラブーフ)は、ワシントンDCで新たな恋人カーリー(ロージー・ハンティントン=ホワイトレイ)の家に居候中。就活で苦労してようやく職を得たものの、勤務先でオフィス機器が突然トランスフォームし、会社はパニックに。ディセプティコンの破壊と殺戮は拡大し、サムとカーリーは否応なく人類の存亡が懸かった戦いに巻き込まれていく。
本シリーズは、80年代に日本のタカラが販売した変形ロボット玩具がアメリカに渡り、米ハズブロ社によって『トランスフォーマー』と命名されたものが原案。テレビアニメシリーズも制作されるほどの人気を博し、日本にも逆輸入された。07年の実写映画化第1作『トランスフォーマー』では、乗り物から金属生命体へ、各パーツの分解と組み替えを繰り返しながら高速で変形していく驚異のVFX映像が話題に。シリーズのキモである変形シーンは、09年の第2作、そして本作と回を重ねるごとに進化。スピード感を保ちつつじっくりとトランスフォームを見せるショットからは、最先端のVFX技術を誇示するかのような余裕さえ伝わってくる。
脚本の面では、前2作の軽さやコミカルな要素が控え目になり、今作ではシリアスかつダイナミックに物語が展開。ヒロインは行動派でワイルドなブルネットのミーガン・フォックスから、モデル出身でキュートなブロンド美女のロージー・ハンティントン=ホワイトレイに交代し、サムの新しい恋愛もドラマの本筋に大きく絡んでくる。
マイケル・ベイ監督は、『アルマゲドン』『パール・ハーバー』など爆発・破壊が盛りだくさんの派手なアクション大作で知られ、本シリーズでもその持ち味をいかんなく発揮。最新作ではジェームズ・キャメロン監督の薦めにより、『アバター』と同じ3Dカメラシステムを導入してシリーズ初の3D映画に挑戦し、巨大なトランスフォーマーや宇宙船のスケール感、壮絶なバトルの臨場感を表現することに成功した。とりわけ、ウイングスーツを着たスカイダイバーが高層ビルの林立する市街を滑空するシーンは、ダイバーの1人が頭部に3Dカメラを装着して撮影したショットも使われており、その爽快感とリアリティーに思わず息を飲む。アクション映画史に残るであろうこの名場面を含む本作を、ぜひ3D上映の大スクリーンで体感していただきたい。
(文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉)
『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』作品情報
<http://eiga.com/movie/55153/>
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