大河ドラマ『八重の桜』綾瀬はるかキャスティングに見るNHK上層部の癒着体質
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2013年のNHK大河ドラマ『八重の桜』の主役に綾瀬はるかが決定したことで、女優を抱える芸能プロのオーナーたちから「NHK上層部のCM絡みの癒着ではないか」という疑惑の声が上がっている。
指摘された疑惑について、過去の大河ドラマの出演者を調べてみると、筆者も、この癒着疑惑を抱かざるを得なかった。
09年の『天地人』の主役は、綾瀬と同じホリプロ所属の妻夫木聡。10年の『龍馬伝』はアミューズ所属の福山雅治。現在、放送されている『江~姫たちの戦国~』も福山と同じ事務所の上野樹里。来年の大河『平清盛』はホリプロの松山ケンイチだ。
5年間で、大河の主役のキャスティングが、大手プロのホリプロとアミューズに占められている。今年1月までNHKの会長を務めていた福地茂雄氏はアサヒビールの元会長。ご存じの通り、福地会長在職当時から、福山と上野はアサヒビールのCMに出演している。NHKに出入りしているドラマ関係者は「朝の連続ドラマ『ゲゲゲの女房』に主役に抜てきされた松下奈緒は、アサヒビールのCMに出ていたことがキッカケで、番組プロデューサーが福地会長に気を使って決めたという話もあるんです」と情報を提供してくれた。
さらに、再来年の、同志社大学を創設した新島襄の妻・新島八重の物語『八重の桜』の綾瀬は、TBS系のドラマ『JIN-仁-』で高視聴率を稼いだが、キャスティングの決定権を持つNHKの専務理事で放送総局長でもある金田新氏は、トヨタ自動車出身。綾瀬は『ラクティス』のCMに出演していた。こうなると、上層部の出身母体のメリットになるようなキャスティングがされているのではないか、というにおいがプンプンするのだ。
ドラマだけではない。昨年、NHKはK-POPをさまざまな番組で積極的に取り上げた。ところが、NHKにも影響力を持つ芸能界の実力者が、K-POP利権の恩恵に預かれなかったことで、『紅白歌合戦』では土壇場になって、K-POP外しを水面下で指示した。NHKの紅白スタッフは「力量不足」と説明したが、こんな説明に納得した人間はいないだろう。日ごろから紅白のスタッフは、この実力者から接待漬けにあっているという情報を大手プロの幹部から入手している。要するに上も下も、NHKは癒着疑惑が絶えないのだ。
音楽番組はジャニーズ事務所との癒着もウワサされている。紅白を含めた音楽番組のスタッフと、前出の実力者やジャニーズの癒着の実態については別の機会で明らかにしていくが、せめて大河ドラマの主演だけは、癒着疑惑がささやかれないように公開オーディションで決定すべきだ。癒着体質が罷り通るNHKに受信料は払いたくない。
(文=本多圭)
綾瀬はるかなら別に異議なし。
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