日本は2018年に××する! 高城剛 「3.11以降の日本」を語る
#高城剛 #プレミアサイゾー
日本では家も財産も持たず、世界中を動きながら活動を続ける高城剛氏。今回、3月以来の帰国となった高城氏に聞きたいことといえば、かねてから日本の劇的変化を予見していた同氏が「3・11」以降の日本をどう見ているのか? と、妻・沢尻エリカ側が離婚届を提出できると報じられた「5・16」以降の一連の騒動の行方だ。しかし、後者については、「誰からも連絡が来ていない。別に何も変わらないから、話すことがないよ(笑)」と一蹴。ということで、ハイパーな”高城節”は、3・11以降の日本への警鐘に割かれた──。
──今回の3・11大震災をどう受け止めていますか?
高城(以下、高) 震災や原発事故の問題というよりは、その後の対応でハッキリと露呈した日本式システムが問題だと思います。忘れてはならないのは、震災の犠牲者の数より、1年間の自殺者のほうが多いこと。その原因は日本式システムの行き詰まりであり、多くの人がそのシステムが今回の問題の核であることを問わないことです。
──日本式システムの弊害とは、どんなことでしょうか?
高 現実的に、民主主義より資本主義のほうが力を持っていることだと思いますよ。ハッキリいえば、経団連を中心とした大企業群の問題です。バブル崩壊以降、企業はイノベーションに挑戦せずに、保守的になり、目先の利益追求のため、労働力が安い地域に多くを移動し、国内労働者は疲弊しました。そして、国内は独占に近い企業が生き残り、幅を利かせるだけになったのです。さらに、そのようなことを、事実上国家が後押しする形になりました。日本は戦後、問題だった当時の財閥を解体し、また韓国では97年の金融危機でやはり財閥解体をして新しい仕組みを作りました。今の日本には、経団連を中心にした事実上の財閥がありますが、マスメディアのスポンサーでもあるので、マスメディアはこれを問題として取り上げません。そして何より、天下り以上にマスメディアには経団連関連のご子息がコネで就職しています。メディアも政治も二世だらけの同じ構造なのです。これを解体しないと、新しい日本=既得権益ではない本当の力がある日本は、絶対に生まれないと思いますね。
──では、高城さんが考える日本国民の幸せって、なんでしょう?
高 幸せは、人によって異なると思いますが、最近の国際調査で「幸せ度」が高い国であるデンマークやブータンなどを見て、個人的に思うことがあります。実はこれらの国では、ほとんどバラエティ番組を放送していません。あくまでも仮説ですが、「幸せ度」が、その国のテレビにおけるバラエティ番組の多さと反比例していると思います。今の日本の刹那的なバラエティ番組は、僕の定義ではジャンクフードと同じで、安くて、人が集まるけど、知らないうちに心も頭もおかしくなる商品。儲かるのはスポンサードしてる企業とメディアだけ。日本もアメリカもシステムがそうなっている=いわゆる不幸せなんだと思います。そして、ついに日本のバラエティ番組も視聴率一桁台に低迷していることを考えると、これは、大きく何かが崩壊する予兆だと思いますね。
──そうした中、このほどメルマガをスタートされました。高城さんのメルマガって、ありそうでなかったですね。
高 3・11以降、大きな変革期を迎える今、もう本の出版だけでは間に合わないと思ったのと、日本式システム問題の典型的な例のひとつである電子出版の立ち後れなどが、発行の理由です。メルマガだと双方向でコミュニケーションが取れるので、多くの人との個々の問題に即した素早い質疑応答も可能であることがポイントだと思います。
──申し込み数は、今の時点【編注:6月末。メルマガスタートから約1週間後】でどのくらいですか?
高 おかげさまで登録者数は2000人近くになりました。
──1週間で? 早すぎますよ。特に告知らしきこともしていないのに。
高 質問の量がすごくてね。なるべく丁寧に答えていきたいと思ってるけど。
──その異常な増え方と質問の多さは何を意味しているのでしょうか。教祖みたいな存在になるつもりは?
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