まるでシャーマン!! ファンに”熱”をもたらすSaori@destinyの魔力
2011/06/21 08:10
※画像:Saori@destinyプレスリリースより
Saori@destinyという存在ほど複雑な遍歴を経て、なおかつ強固な現場を構築しているアイドルを私は他に知らない。2008年頃のヲタ芸が荒れ狂っていた時代のことを、もはや私ですら忘れ始めている。その変化はチャートの数値には出てこず、ただライヴのフロアにのみ現出するのだ。Saori@destinyを単純に「アイドル」と呼ぶには、いくばくかの躊躇がある。ならば彼女を優れたパフォーマーにして我々を熱狂させるシャーマンと呼ぼう。華奢にして、ステージを降りればおそらくはごく普通の女の子であろうSaori@destiny。彼女はなぜ、あれほどまでにフロアに熱をもたらすのか?
本連載の「アイドル戦国時代とは何だったのか? 2010アイドル音楽シーン総括評」(http://www.menscyzo.com/2010/12/post_2135.html)において、私は迷うことなくSaori@destinyの『WORLD WILD 2010』を1位とした。バイレファンキやファンキー・コタまで導入したサウンド、そしてなにより強力な楽曲群。その『WORLD WILD 2010』がリリースされた後、5月30日に開催された「『WORLD WILD 2010』リリースパーティー」は、私が見た彼女のライヴの中でもベストアクトだった。
『WORLD WILD 2010』に収録されていた「I can’t」には、フロアを爆発的に盛り上げる魔力すら感じた。アイドルが最新作で新たな代表曲を届けるというのは簡単なことではない。そもそも……
最終更新:2011/06/21 08:10
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