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ラグナロクオンライン全国大会、優勝は昨年度世界No.2の「Greensleeves」!

ガンホーフェスティバル2011&RJC2011に中野腐女シスターズ&腐男塾も襲来!!

DSC_0574.jpgイベントに参加した原田ひとみ、竹内幸輔、桜川めぐ

■RJC2011

 日本一のギルドはどこか──6月4日、東京・江東区のディファ有明にて、MMORPG『ラグナロクオンライン』の日本最強ギルド決定戦「RJC2011(Ragnarok Online Japan Championship 2011)」決勝トーナメントが開催された。運営会社のガンホー・オンライン・エンターテイメントや協賛会社のコンテンツを出展するファンイベント「ガンホーフェスティバル2011」との併催で、同タイトルに関わりの深い中野腐女シスターズ、腐男塾のライブや、「ラグコレ 2011Summer」と題したファッションショーも行われ、好天の下、一日がかりの派手なお祭りとなった。

 世界的にFPS、オンラインゲームが流行し、賞金の懸かった大会が開催され、プロゲーマーが多数出現しているが、ゲーム先進国の中でも日本だけはその潮流から外れていると言わざるを得ない。

 そんな状況下、オフラインのステージを設け、競技性の高いゲームとしてショーアップする「RJC」は目立つ存在だ。顧客満足度ランキング(オリコン調べ)オンラインゲーム「プレイヤー数の多さ」部門No.1であり、世界観に傾倒したコスプレイヤーがつくり込んだ衣装とメイクを競う『ラグナロクオンライン』は、大規模トーナメントを開催するだけのキャパシティーを持っている。

 RJC2011出場者はゲームシステムとして実装されているプレイヤー集団「ギルド」単位で大会に参加、予選トーナメントを勝ち抜いた8つのギルドがノックアウト方式で覇を競う。プレイヤー人口が多い長寿ゲームである『ラグナロクオンライン』といえど、その界隈での実力格差はある程度一定しており、決勝戦には実力No.1と目される「Greensleeves」(以下、GS)が順当に進出した。昨年の世界大会「RWC2010」に準優勝した世界2位のギルドである。一方、反対側の山からは国内大会「RJC2009」予選トーナメントでGreensleevesに敗れた過去を持つ「くまー将軍」が進んだ。

 前回大会まで一本勝負だったRJCは今大会から二本先取の三本勝負となった。奇策によるラッキーな勝ち抜けは減り、地力が出やすい。

 決勝戦はさらにセット数を増やした三本先取の五本勝負。このレギュレーションが試合の行方を大きく左右した。最初の二本はほぼ「秒殺」に等しい短期戦でGSが取ったが、続く二本をくまー将軍が取り返し、逆王手をかけたのだ。

 試合後のインタビューで、くまー将軍のプレイヤーは三本目、四本目を取った理由をこう説いた。

「普通にやっても勝てなかったので、要所、要所で使っていた”パラ落とし”。LA(レックスエーテルナ)とADS(アシッドデモンストレーション)とSBr(ソウルブレイカー)をすべて被せてパラ(パラディン)を落とす戦略に換えたら、うまいこといけました」

 しかし五本目は互いに耐えしのぐ長期戦の末にGSが取り、優勝を決めた。

「攻めていっていたのを”待ち”に換えて、来たところを迎撃しようと。相手の攻めていたポイントが分かったので、そこを下げることで相手の攻め手を潰そうという作戦でした」

 ADSを投げられた時点で一度陣を下げ、あらためてゲイン(陣を前に運ぶ)するという対処をしたのだとGSのプレイヤーは言う。

 門外漢には分からないテクニカルタームが頻出するが、これらのコメントからも戦略、戦術を尽くしていたことは分かってもらえるのではないだろうか。布陣の位置設定はサッカーなどの球技にも共通する要素だ。

 両ギルドは今年度も10月に韓国で開催が予定されている世界大会「RWC2011」でも有力な日本代表候補、優勝候補となる。日本人が世界に名を残せるかに注目が集まる。

■アイドル、声優、コスプレイヤー

 この日は大会以外にもイベントが盛りだくさん。『ラグナロクオンライン』関連作品の発表も数多く行われたが、そのうちのひとつ『ECO(エミル・クロニクル・オンライン)』トークショー「ハートフルステージ2011」には声優の原田ひとみ、竹内幸輔、桜川めぐが登壇。アニメ『ストライクウィッチーズ』とのコラボレーションなど最新情報をレポートした。竹内は『ECO』は友だちがすごく増えると言う。

「バンガロー借りていっしょにキャンプに行ったりしていますもん。仲良くなりすぎて。みんな僕のことをタレントだと思っていないから。『竹ちゃん、ちょっと肉買ってきて』と言われる(笑)」

 ゲーム内の関係がリアルに波及する度合いが高いらしいのだ。そんな仲間の倍増を狙うネット配信生番組『ハートフルTV えこなまっ!』開始にあたっては、「原田が自由に生き、めぐちーがカオスを沈め、僕は普通に楽しみます」とコメント。さらなる布教を誓っていた。

 同じメインステージではお昼の「スペシャルコスプレステージ」で壇上いっぱいに市井のコスプレイヤーが溢れた。強い日差しの午後に屋外特設ステージにて行われた「ラグコレ 2011Summer」では第1部、第2部合わせて104名のコスプレイヤーがアピール。うち7名が後日公式サイトにて行われるユーザー投票に進出し、その中で最も票を集めた方がコスプレ専門誌「COSMODE (コスモード)」(インフォレスト)掲載の栄誉に浴すことが決定した。

 午前中にはヲタク系アイドル「中野腐女シスターズ」の、RJC2011決勝戦終了後には男装ユニット「腐男塾」のライブがあった。

 10時35分からのステージで、『ラグナロクオンライン』のイメージガール「ラグナロ娘。」を務める乾曜子は「本日は会場を盛り上げるために私の参加しているユニット、中野腐女シスターズでお邪魔させていただいております!」と謙虚なMC。メンバー7人、激しい振り付けとともに3曲を披露して満場の喝采を浴びると、囲み取材に応じた。

DSC_0236.jpg724も熱いライブを展開!

 控え室を訪れると「バカでなくてもバカなのだ~」と、なぜか『天才バカボン』の一節でゴキゲンなメンバー。よく考えると腐男塾でカバーしている楽曲だ。ドアの張り紙も腐男塾に貼り変わっている。喋り方まで変わってしまわないうちに……と、『ラグナロクオンライン』とのかかわりからの飛躍が期待される中野腐女シスターズに今後の野望をたずねると、リーダーの乾からはこんな答えが返って来た。

「『ラグナロクオンライン』はもともと韓国のゲームですが、日本だけじゃなくて世界大会も行われたりして。コスプレもそうだし、アニメも、ヲタク文化は海外でも幅広い層のファンがいる。ワールドワイドに拡げていって、ヲタク趣味のすべてを出し切れる世界にしたい」

 また、ブラック★ロックシューター名義でのプロレス参戦経験がある浦えりかも「スペースピースという目標があり、宇宙平和のためには世界を制さなければいけないので、こうやってヲタク文化を世界に発信していけたらいい」と言う。

 そして夕方、同じ控え室を再訪するとそこには腐男塾の姿が。「男らしいですね」「男ですから」という取材陣とのやりとりのあと、部長の紫集院曜介がRJC2011イメージソング「Rusty Sword」創作秘話について語ってくれた。

「この曲ははなわさんがつくってくれたんですが、はなわさんも『ラグナロクオンライン』の世界を知ろうと、ゲームをやったりアニメを見たり。オレ、紫集院はもともと『ラグナ』をプレーしているので、いろいろ聞かれたんですが、はなわさんもすごく勉強してくださって。その中で愛とか夢とか希望とか、ゲーム性だけじゃなく人間関係もいっぱいあるんだね、という話を考えてくださって、夢や希望がいっぱいの、冒険心わくわくという歌をつくっていただきました」

 「Rusty Sword」は優勝ギルド「Greensleeves」が表彰された興奮が冷めやらぬ19時過ぎから披露され、詰めかけたファンは攻撃的なサウンドとともに余韻に浸っていた。9時から19時30分過ぎまで10時間以上の長丁場。熱い一日だった。
(取材・文・写真=後藤勝)

「腐レンズ」(初回限定盤A)

男も女も、もりだくさん。

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最終更新:2013/09/12 20:59
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