メンバー不仲、宗教トラブル……再結成ブームでも「絶対に復活しないバンド」とは?
#音楽
かつての人気バンドの再結成が相次いでいる。震災チャリティー名目でコンサートを開く布袋寅泰と吉川晃司のCOMPLEXをはじめ、Hi-STANDARD、ZONEなど1990年代から2000年代初頭にかけて活躍したバンドが、今夏はさまざまな形で活動する予定だ。そんな中、「再結成しそうにないバンド」に関する話題も持ち上がっている。
「そもそも一度解散したバンドは大抵、解散時に大きな内輪モメを起こしています。それでも再結成するのは、メンバーの多くが経済的に困って妥協した場合か、解散後に仲直りした場合のどちらかですが、JUDY AND MARYとTHE BLUE HEARTSに関しては『何があっても再結成しないだろう』と言われていますね」(マネジメント関係者)
ジュディマリことJUDY AND MARYの場合、解散時にはメンバーの不仲説も流れた。現在は、不仲説のあったメンバー同士がライブで共演するなど交流もある様子だが、「ボーカルのYUKIがバンド活動時よりも業界的なステータスが上がったため、面倒な人間関係に再び頭を突っ込む理由がない」(前出の関係者)と、多くの音楽関係者が再結成に否定的な見方を示す。そもそもプロが集まって作ったビジネスライクなバンドだけに、各個人に大きなメリットがなければ再結成はないというわけだ。
一方、THE BLUE HEARTSについては「再結成は100%ない」と断言する関係者が多い。
「THE BLUE HEARTSの解散は、ベースの河口純之助が宗教法人・幸福の科学の熱心な会員となり、ファンを勧誘する騒動を起こしたことが主な原因でした。ボーカルの甲本ヒロトとギターの真島昌利はこれに懲りて、自分たち以外のメンバーを何度も入れ替えながらバンドを続けており、現在のザ・クロマニヨンズは実質上THE BLUE HEARTSの最新版。それだけに、再び初期メンバーを招いてバンドをやるということはあり得ません」(音楽雑誌編集者)
一方、近々再結成があるのではないかと言われているのがサザンオールスターズ。
「サザンオールスターズ活動休止の背景には、一部メンバーの演奏技量不足があったと言われています。義理堅い桑田佳祐は学生時代からの仲間たちをサポートする意味もあってバンドを続けてきましたが、そろそろ自分ひとりでやりたいと決断したのです。しかし、桑田自身が闘病生活で心境が変わったのか、昔からの仲間とのバンド活動に前向きになっているそうです」(前出のマネジメント関係者)
CD販売不振の音楽界にとって懐古ビジネスは大きな収益源だけに、「大物バンドの再結成」への待望論は続きそうだ。
(文=外場林太郎)
復活しないほうが、カッコいいよね。
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