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『もしドラ』OP『シュタゲ』EDから「それが大事」まで

アニメ特撮+αのチャリティーライブ「アニソンスマイル」レポート!

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 東京・中野サンプラザで6月3日、アニメソングと特撮ソングのアーティスト25組+αが集結したチャリティーライブ「~東日本大震災チャリティアニソンコンサート~(AnimeSong アニソン)Smile スマイル アニソンでできることをしたいだけ」が開催された。主催はボランティア団体の東京武蔵野ライオンズクラブ。

 「仮面ライダーBLACK RX」で知られる宮内タカユキの呼びかけによって集った顔ぶれは、新旧男女アニメ特撮と、異なるすみ分けのアーティストを力業で合接したような印象。関係者の話を聞くと「アニソン紅白」に携わった大物も関与しているらしく、こうした人選になったこともうなずける。東日本大震災後の混乱が収まっていない今だからこそのイベントなのかもしれないが、好評を受けて早くも第二回をやろうという動きもあるようだ。

 チケット代3,900円のうち900円が被災地の小学校で不足している教材等の送付に充てられる。その売り上げを見越し、コンサート開催当日を待たずに物資を調達、現地に届けたという。民間は動きが速い。

 人気声優、寺島拓篤と金元寿子の司会で、3時間に及ぶライブのオープニングアクトは津軽三味線奏者の高崎裕士。スタンディングで三味線を弾く姿から漂う雰囲気は、まさにロック。被災地東北地方の古典芸能を引っ提げてアニソンと名のつく会場に降臨するにはうってつけの人材だったかもしれない。ダイナミックな演奏で場の雰囲気を引き締まったものにする。

goto060702.jpg宮内タカユキ氏。

 その後、アーティストのテイストごとに異なるステージをセットし、ライブは進んでいく。工藤真由、池田彩、五條真由美が『プリキュア』シリーズを中心に歌う1st STAGE、Zwei、salia、サイキックラバーがそろった(打ち込み)ロック色の強い2nd STAGE、榊原ゆいが『STEINS;GATE』エンディングテーマ「刻司ル十二ノ盟約」(ときつかさどるじゅうにのめいやく)、柿島伸次が『エレメントハンター』エンディングテーマ「スイヘイリーベ ~魔法の呪文~」、azusaが『もしドラ』オープニングテーマ「夢ノート」を歌う3rd STAGE、naoが「ぱすてるチャイム」、結城アイラが新世代ボトムズ『装甲騎兵ボトムズ Case;IRVINE』のエンディングテーマを披露する4th STAGEと続き、近年のアニソンでモダンな雰囲気が場を支配した。

 5th STAGEはアニソン外ゲスト枠、大事MANブラザーズオーケストラの立川俊之と、宮内真友が出演。立川はさすがの貫禄でアコギをかき鳴らし、「それが大事」を熱唱した。この曲は被災地でのリクエストが多いのだと言う。現状に必要とされる応援歌なのだろう。

 後半戦は大物アーティストの出番。6th STAGEから7th STAGEにかけてNoB、高取ヒデアキ、山形ユキオ、高橋秀幸、彩音、谷本貴義、石田燿子がステージに上がると、8th STAGEではたいらいさお、MIQ、石原慎一、松本梨香の重鎮が姿を現した。大舞台に響く「ポケモン ゲットだぜーッ!」の声量たるや、まさに化け物クラスとしか言いようがない。トリの9th STAGEは宮内タカユキと山野さと子が締めた。最後は、中途に出演したゲストのバイオリン奏者はなしまなおみも加わっての「鉄腕アトム」。演じ終えるや否やどん帳がものすごい勢いで下りていったが、それほど時間が押していた。

 今回の震災とは全く関連はないものの、最近御尊父を亡くした宮内は、多くのアーティストとオーディエンスが集まったことに感涙。チャリティーライブは大成功を収めた。
(取材・文=後藤勝)

それが大事

1991年のヒットソング。

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最終更新:2013/09/12 21:29
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