『世界侵略:ロサンゼルス決戦』いよいよ公開決定! 君は「UFO記念日」を知っているか
#海外 #映画
今日、6月24日が「UFO記念日」であることはご存じだろうか。1947年の今日、アメリカで、初めてUFOが目撃されたのだ。
アメリカの実業家ケネス・アーノルドが、飛行機で移動中に時速2,700キロものスピードで急降下や急上昇を行う9機の飛行物体を発見。アーノルド氏はこの物体を「空飛ぶ円盤(flying saucer)」と呼び、この目撃談が全米で報道されるやいなや、同様の目撃証言が相次いだのだ。
当時、事態を重視した米空軍はこれを「UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)」と名付けて調査に乗り出したが、結局正体はつかめず、22年後の69年に「目の錯覚の類」との報告を出した。
これを受けて、世界中のUFOマニアたちは6月24日を「UFO記念日」と制定し、一斉にUFO観測を行うなどのイベントが開催されているのだ。
エンターテインメントの世界でも、UFOはさまざまに描かれてきた。古くは『E.T.』、最近でも『第9地区』などUFOやエイリアンとの交流を描く作品も多々あるが、今回ご紹介する『世界侵略:ロサンゼルス決戦』は、エイリアンと人間との徹底的なガチバトルを描きながら、人間ドラマの感動も味わえる、今までになかった全く新しいタイプのSF大作だ。
SF超大作映画『世界侵略:ロサンゼルス決戦』は、日本では公開が延期となっていたが、3月の公開とともに大きな話題を呼び、世界25カ国で興収No.1の座をかっさらっている。
現代のロサンゼルス上空に突如現れたエイリアンと、それを迎え撃つ米軍兵士との熾烈な市街戦を描く本作。監督は『悪魔のいけにえ』リメイクの『テキサス・チェーンソー ビギニング』(06)で名を上げ、『実験室KR-13』(08)でも知られるサスペンスホラーの旗手・ジョナサン・リーベスマンだ。だが本作は、リーベスマン監督の前作までの”密室ホラー”のイメージとは正反対とも言える大スペクタクル作品となっている。
作品の舞台はロサンゼルス全体。突如現れたエイリアンは大気圏外から沖合に着水すると、人間を相手に問答無用の殺戮劇を開始する。同時期、米LAだけでなく、世界中で同様の事件が発生。通信網は遮断され、地球規模のパニックが勃発する。
そんなエイリアンをLA市街で迎え撃つ海兵隊員たちは、世界60億人口のすべてがそうであるように、やはりそれぞれに個人的な事情を抱えて生き、ている。体力の限界を感じ、上司に退役届けを出したばかりの者。恋人との結婚を間近に控えた者。先の戦争で兄を亡くし、自らの「兵士」という仕事そのものに疑念を抱き始めている者……。軍はLA内陸に防衛線を敷き、沿岸部を一斉空爆することでエイリアンの殲滅を目論むが、防衛線外の警察署に民間人の生存者が確認され、兵士たちは若く優秀な指揮官の下で民間人の救出に向かうことになる。
特筆すべきは、その臨場感あふれるカメラワークだ。どこからエイリアンが現れるのか、いつ襲撃されてもおかしくない状況のなかを、小隊は警察署を目指してじりじりと進む。カメラは徹底的に小隊に寄り添い、まるで観客である自分自身もその作戦に参加しているような錯覚に陥ってしまう。廃墟と化したLAの街は瓦礫に煙り、視界は数メートルもない。”密室ホラー”マスターであるリーベスマン監督の演出は、街全体を息が詰まるような閉塞感で包み込むことに成功している。
脚本はクリストファー・バートリニー。聞き慣れない名前だが、99年にサイモン・ウェスト監督と組んで『将軍の娘 エリザベス・キャンベル』をスマッシュヒットさせたクリストファー・ベルトリーニその人である。本作は前半からクライマックスが訪れ、その緊張感を保ったままラストまでなだれ込む展開力に優れた作品だが、限られたプロローグ部分で兵士同士の人間関係、また小隊内の上下関係を手際よく定める手腕はやはり一級品。そして何より、兵士や市民の家族愛を丁寧に描き出しているのだ。同作を、単なる「優れたアクションバトル映画」より、深みのある「人間ドラマ」に仕立て上げたのは、間違いなくこの脚本家の功績といえるだろう。
キャストには、退役を控えたナンツ曹長に『ダークナイト』の「2-FACE」役でその狂気と悲哀を演じきったアーロン・エッカート。救出作戦中に小隊に合流し、後にキーマンとなるサントス曹長には『アバター』のパイロット役や『マチェーテ』の革命戦士役で、いまやハリウッド屈指の”戦う女”女優となったミシェル・ロドリゲスが扮している。また、本作が音楽映画以外では始めての映画出演となるミュージシャンのNe-Yoが、経験豊かな俳優陣を向こうに回して情感豊かな演技を見せていることにも注目したい。
とにもかくにも、本作に登場するエイリアンは徹頭徹尾、無慈悲に殺戮に励む。人間を容赦なく包囲し、効率よく殺す。本作はそうしたエイリアンと人間との”ガチバトル”を描くことに特化しつつ、絆や人とのつながりの大切さも思い出させてくれる、貴重な作品といえるだろう。
●試写会プレゼントのお知らせ
日刊サイゾーでは、『世界侵略:ロサンゼルス決戦』の特別試写会に各5組10名様をご招待します。下記応募フォームよりご応募ください。
【会場】
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 虎の門オフィス試写室
〒105-8415 東京都港区虎ノ門4丁目1番28号 虎ノ門タワーズ オフィス 2階
【日程】
7月21日(木)、28日(木)、29日(金)
【時間】
18:30開場/19:00開映
★応募フォームはこちらから★
ご応募の〆切は6月30日(木)23時59分となります。
●『世界侵略:ロサンゼルス決戦』
監督:ジョナサン・リーベスマン(『テキサス・チェーンソー ビギニング』)
出演:アーロン・エッカート(『ダークナイト』)、ミシェル・ロドリゲス(『アバター』、『マチェーテ』)
ブリジット・モイナハン(『アイ,ロボット』)、マイケル・ペーニャ(『ワールド・トレード・センター』)、Ne-Yo 他
全米公開:3月11日/原題:World Invasion:Battle Los Angeles
上映時間:1時間56分/映倫レイティング:PG-12
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