「裏切られた」「放送しないで」フジ「アイドルすかんぴん」演出に出演者が続々苦言
#アイドル #テレビ
ドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)で、女性アイドルの生き方に迫った「アイドルすかんぴん」が5月15日に放送された。華やかな芸能界の裏で、経済的に困窮しながらもなんとか日の目を見ようともがく3人のアイドルに密着。番組はネット上でも大きな評判を呼んだ。
「お金がないから紙食べたことがあります」と語った”イラドル”山下若菜は、所属事務所が休業状態となってしまったため、マネジャーが新会社を設立。水着イメージDVDの現場では、想定外に布地の面積が少ない水着を用意され、戸惑いながら撮影に挑んだ山下だったが、完成した映像を自らチェックし、家族が見ることを想像しながらも、しぶしぶGOサインを出す姿を映し出した。
また、芸能プロダクション・シャイニングウィル所属の久長あや那にも密着。アイドルを目指して新潟から上京する前夜、父親から「変な男にだまされないように。いつでも戻ってこい」と泣かれた彼女。アイドルユニット・AeLL.(グラドル・篠崎愛が中心メンバー)結成に向けてダンスレッスンに励むが、久長はうまく踊れず、ついには女優に転向しようと、無断で別の事務所のオーディションを受け、合格。現在の事務所の社長に移籍したいという旨を伝えるが、説得され、結局事務所に残留することに。だが、やはり踊れず、結果、AeLL.には参加できなくなった。
一方、グラドルからAV女優となり、パニック障害で休業していた愛葉るびの再起も公開。主演映画が決まるも、現場で監督から脚本になかった脱ぎのシーンを要求され、葛藤する姿に迫った。
それぞれの道で苦悩する女性たちの姿が圧倒的なリアリティーをもって映し出されていた。だが、この番組自体の詳細な内容は、本人たちには告知されないまま放送されたものだったようだ。放送後、愛葉は自身のブログで次のように明かした。
「一年以上も普通の映画、オーディション、オカルトの現場、打ち上げ、病気と闘ってたこと、あれだけ沢山撮って使うのは結局アダルト、脱ぎ、それがメインか…。大事な友達が何人も時間作ってインタビューしてくれて脱ぎ関係の部分だけの編集…結局やっぱそうなんだ。信用して欲しいって言われたから全部任せて信用してた。脱いでるメインなら受けなかった。真実なんて伝わらない。悔しい。それより何より裏切られたことが辛い。悲しい、やっぱそういう目で見て取材してたんだなって」
同じく久長も放送内容がショックだったようで、無理を言って両親や友人にも協力を依頼したことを明かし、「正直、放送しないで欲しかったなと思ってます」と明かしている。アイドルという職業の残酷さに迫った番組だったが、その裏ではさらなる悲劇が起きていたようだ。
「久長は移籍を試み、所属する事務所・シャイニングウィルの社長に叱咤されて事務所に残りました。移籍は『ご法度中のご法度で芸能界を追放されかねない』と番組で紹介されていますが、実はこの事務所は移籍が多い。同社の別セクション・シャイニングイブ所属の新実菜々子は、別の事務所所属だったのが、『事務所ルール違反』を理由に09年3月に解雇。そのわずか3カ月後に現在の事務所に移籍しており、ルール違反は移籍だったとされています。同じく同社の篠崎も別事務所から移籍で加入。また、4月30日に、同社の時東ぁみが円満移籍で事務所を出ることを発表しています」(ある週刊誌記者)
アイドルの内幕に迫るうちに、不本意な番組の編集なども含め、芸能界のさまざまな問題を浮き彫りにすることとなった同番組。遺恨の残る部分もありながらも、注目を集めることとなった3人。この状況下で、彼女たちがどのようにチャンスに変えていくのか注目だ。
(文=蛹カルヲ)
大変なお仕事です。
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