「昔から社内で泣いたりわめいたり……」食中毒「焼肉酒家えびす」勘坂社長の奇行癖
#食品偽装
「昔から変わった人だった」
死者4人と100人近くの患者を出す集団食中毒を起こした焼肉チェーン店「焼肉酒家えびす」を経営するフーズ・フォーラスの勘坂康弘社長について、その人物像に”かなり変人”とする証言が出ている。
記者会見では叫びながら謝る”逆ギレ謝罪”があったかと思えば、路上で土下座するなど、その態度に批判の声も集まっていたが、実はこの社長と3年前に渡米したことがある別のレストラン役員によると「そのときも奇行が多かった」というのだ。
この役員が渡米したのは、同じ経営コンサルタント会社が主催したセミナーで、有名飲食チェーンを含む複数の企業から数十名の役員が参加。フーズ・フォーラスからは勘坂社長ら3名が加わったという。
の資料
「現地に着いて、研修としてハンバーガーチェーン店に入って食事をしたんですが、勘坂社長はハンバーガーを手にして店外に出て、路上でいきなりあぐらをかいて座って食べだしたんです」(同役員)
その後、急に怒り出したり、叫びだしたりすることもあり、この役員が勘坂社長の同行者に「変わった社長ですが、いつもこうなんですか?」と聞くと「リーダーシップのある方なんですが、感情の起伏が激しくて、よく社内でも泣いたりわめいたりするので、そこは困っています」と漏らしていたという。
「おそらく今回の事件で悪態をついたのではなく、もともとああいう感じの態度をする人物なのでしょう」(同役員)
ちなみに「焼肉酒家えびす」の激安メニューは、このセミナー主催のコンサルタント会社によるアドバイスが大きかったのではないかと同役員は話す。
「メニューの種類を絞って単価を下げるという手法は、このコンサルタント会社が参加各社に指導してきたことで、ここに参加した飲食チェーンの多くが少なからず同じ路線で成果を上げていましたから」(同)
勘坂社長の謝罪態度には、東横インや船場吉兆のように「不祥事に反感を買う態度で企業としての未成熟をさらけ出した」という声も少なくない。対外的には火に油を注いだ形の勘坂社長、その変わった性格が裏目に出た形には、社員たちも「またやってしまったか」の思いかもしれない。
(文=鈴木雅久)
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