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パッケージ不況に挑むタワレコでPANDA 1/2が「CD出してないのにインストアライブ」決行!

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 タワーレコードといえばCDやDVDなどパッケージ商品の販売をビジネスモデルとする音楽専門チェーン店だが、そんなタワーレコードの中の主要店舗の一つである新宿店で、「CDを発売していないアーティスト」PANDA 1/2のインストアイベントが開催され、業界関係者を驚かせている。

「先日タワーレコード新宿店でインストアイベントをおこなったPANDA 1/2は、ビクターという大手メジャーレコード会社からのリリースにも関わらず音楽配信を主軸に展開していて、これまでCDを一枚も発売していません。そんな『配信だけアーティスト』がタワーレコードでイベントを行うのは常識的には考えられませんが、今回はショップ側からの大プッシュがあったという話です」(音楽業界関係者)

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 音楽CDやDVDなどの販売をビジネスモデルとするタワーレコードがこのようなイベントを行うことは、単純に考えれば店側にとっては一円の得にもならないはずである。にも関わらずなぜCDを発売していない配信アーティストのインストアイベントを実施することに至ったのだろうか。前述の業界関係者はこのように続ける。

「日本のCD市場は年々落ち込んでおり、多くのCDショップは苦境に立たされています。タワーレコードをはじめ、かつて人が大勢集まっていた外資系CDショップも今は当時のように盛り上がっているとはお世辞にも言いがたく、様々なショップがビジネスモデルを模索しているのが現状です。そんな中、CDショップにとって今後はどうしても音楽配信との共存共栄が命題となってくるわけですが、前述のような試みは『従来のパッケージ販売主体のビジネスモデル』から、ヒットの兆しのある人気アーティストはその発売形態にこだわらずむしろ積極的に紹介し集客するという『情報発信源としてのブランドを主軸とするビジネスモデル』への切り替えを計っている、という見方も出来るのではないでしょうか。言わば未来への投資と言えるわけですが、実際、前述のイベントには売り場に入りきらないほど大勢のPANDA 1/2ファンがつめかけ大盛況だった様子であり、惨憺たるCD不況の現状を鑑みると決して間違ったアプローチではないとも考えられます」(前出関係者)

 出口の見えない音楽不況の中、CDショップにとって新たなビジネスモデルの構築は急務となっているのが現状だ。今回のような新しい取り組みは今後もっと増えていくのかもしれない。

●PANDA 1/2公式サイト
http://panda2bunno1.com/

[PANDA 1/2]ジェームズパンダJr.ぬいぐるみパペット

この人がプロデューサー。

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最終更新:2013/09/13 17:29
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