「裏切られた思い」都知事選ドタキャンの松沢元神奈川県知事が石原慎太郎に恨み節!?
#石原慎太郎 #都知事選
4選を果たした石原慎太郎都知事のもとに、出馬ドタキャンの元神奈川県知事・松沢成文氏から「あなたには裏切られた」と恨みのメールが届いたという話が政治記者の間でささやかれた。
松沢氏が”石原後継”で一度は出馬を表明したが、石原知事の急転出馬でドタキャンせざるを得なくなったのは周知の通り。
「石原都知事には電話で”都政に挑戦します”と仁義を切りました。”そうか、頑張れ”と言われました」
3月1日、こう言って早々に出馬を表明した松沢氏だが一方で「私は石原氏の信念として4選はなされないと感じている」とあいまいに話すなど、石原不出馬の確約が取れていない様子をうかがわせた。
それもそのはず、松沢氏の出馬は、一部朝刊紙が先にスクープしてしまったことによる見切り発車だったと、同紙の関係者が打ち明けたのだ。
「ネタ元は松沢氏の秘書。かつて石原知事の初当選でも尽力した側近です。石原不出馬を早々と察知したので松沢擁立に動く一環として先にマスコミに漏らしたんですが、その後に状況が変わってしまった」
10日後、石原知事が出馬表明した背景を同記者はこう続ける。
「息子の伸晃は自民党の幹事長で、目指すは総裁の座。ここで頼まれたのが父親の出馬でした。それが今後の出世の条件だったんです。さらに民主党が石原知事の大嫌いな蓮舫を擁立する動きがあり、また東国原英夫が色気を出したりで”そんなイロモノに席は譲りたくない”と石原知事が言い出したんです。その根本は、事前の世論調査で松沢氏の不人気が明白になったことでした」
つまり後継にしたくても松沢氏では当選できないと見たというわけか。結果、石原知事の出馬を受けて3日後の14日、松沢氏は出馬を撤回した。
「地震がなければ戦っていた。知事選のために県庁を抜け出すのは行政の長として許されない」
松沢氏は震災を理由にしたが、それを鵜呑みにする人はほとんどいなかっただろう。
前出記者によると、石原側に届いた松沢氏のメールには「青天の霹靂、政治家としての信義を裏切られた思い」と書かれていたという。
これについて松沢氏の関係者を直撃したところ「メールについては知りませんが、石原さんは我々に4選は150%ないと断言していたし、こっちは神奈川県知事選への不出馬を表明し、退路を断ってまで臨んだんです。だまし討ちもいいところ」と不快感を示した。
松沢氏からすれば「約束が違う」となるが、石原知事側からすれば「あなたは不人気で当選できないから仕方ない」ということか。何とも後味の悪い結果になった両氏の関係だが、首都圏連合などと言って手を組んでいただけに、つまらない遺恨は残さないでもらいたい。
(文=鈴木雅久)
コワ~。
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