「羽鳥さん、羽鳥さん」羽鳥アナを”徹底ヨイショ”するテレ朝の狙いとは?
#アナウンサー #テレビ朝日 #羽鳥慎一
「羽鳥さん、足が長いから」「社交ダンス初めてなんですか、羽鳥さん? 初めてには見えないですねぇ」「○○ですよね、羽鳥さん」
居並ぶゲストも含めた出演者の面々が、ひと言発するごとに添える「羽鳥さん」というフレーズ。1番組内で聞く同じフレーズの許容量を超えているほどの「羽鳥さん」。これは元・日本テレビアナウンサーの羽鳥慎一が4月から司会を務めている新番組『(テレビ朝日系)での光景だ。
ネット上では「羽鳥がなんか言うと愛想笑い、みたいなのは裸の王様感が増すな」といった指摘も見られる。
鳴り物入りでテレ朝に来た羽鳥に対し、周囲が”お客様扱い””ヨイショ”をするのもムリはないかもしれない。あるテレビ関係者は言う。
「テレ朝の朝番組はずっと苦戦していましたよね。メインを張るのは顔の知れた人の方が当然強いですが、『スーパーモーニング』でメインだった小木逸平アナは社員で、テレ朝は社員をタレント扱いしない方針なので、これまでは割り切っていたんでしょう。でも、羽鳥アナは元・日テレの人気アナなので、ヨイショというよりは、羽鳥さんを持ち上げることで、テレ朝が日テレよりも下手に出ている空気を出して面白がっているのではないかと思いますよ。羽鳥さんも持ち上げられて『いやいや……』となりますし、そういうイジり方なのでは?」
『モーニングバード!』開始当初には、街頭取材において「ズームイン!」を連呼し、何も分からない子どもに対してまで「『ズームイン』は大人の事情で終わっちゃったんだよ」と話したり、「やらないつもりだったけど、つい(ズームイン! のポーズを)やっちゃうんですよ。ほかのポーズを考えた方がいいですかね」などと自虐ネタとして使いまくっていた羽鳥。
さらに、街頭インタビューで、コンビを組む赤江珠緒アナについて街の人に「知ってますか」と聞き、「知りません」と言われると、「これから赤江さんを好感度ナンバーワンにしようという運動をしようと思います」などと返す、上から目線にも見えるイジり方をしていた。
こうしたバラエティー色の強さが、凶と出るか吉と出るか――。
数字上では、初回視聴率で7.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録し、民放トップに躍り出たものの、12日、13日には4%台と下降気味。報道路線だった前身の番組に比べ、バラエティー色を打ち出しすぎたことから、かつての視聴者が離れていると見る向きもある。
だが、前出のテレビ関係者は言う。
「朝のテレビは同じものをなんとなく見る習慣がある人が多いので、よほど大きな変化がない限り毎朝見る番組は変えないですが、羽鳥アナはとにかく好感度がすごくありますからね。毒を持っていない無難なMCとして主婦層を着実に狙えますし、『モーニングバード!』だけでなく、その前後の時間帯にそのままチャンネルを合わせる人が増える可能性もある。期待できる効果はやはり大きいと思います」
ちなみに、『モーニングバード!』の前(午前4:55~8:00)に放送されている『やじうまテレビ!』は、番組開始当初にはMCを務めていた気象予報士・依田司が4月から外回りの「お天気担当」に回され、重責から解放されたせいなのか、なんだかイキイキしている。
まだ手探り状態ながら、大きく、あるいは地味に変化しているテレ朝の朝番組。挑戦は始まったばかりだ。
『報道ステーション』も狙ってるんだってね。
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