“甲子園のヒーローたち”の、決して知られることのなかった真実がここに……
ハンカチ王子こと斎藤佑樹選手が17日、札幌ドームで行われたロッテ戦でプロ初登板・初先発し、今季のルーキー初勝利一番乗りを遂げた。
勝利後のヒーローインタビューでは大歓声を一身に浴びて「緊張はあったけど、野球ができる喜びを感じて投げることができた」とのコメントに万雷の拍手は鳴り止まなかった……。
「佑ちゃん! 佑ちゃん!」と老若男女問わず騒がれている様は、まさに国民のヒーローだ。ではなぜ、”佑ちゃん”はそこまで愛されているのか?
斎藤選手は高校入学当初から注目されていたわけではなかった。コントロールが悪く、自信がなく、冷静さが足りない。今のイメージとは真逆だったという。それからどうやってエースまで登り詰めたのか。
”佑ちゃん”フィーバーは今から5年前、2006年夏の甲子園から始まった。決勝戦にてぶつかることになった駒大苫小牧高校のエース・田中将大選手と早稲田実業高校のエース・斎藤佑樹選手。その直接対決は、見ている者の心をガッチリと掴み、普段は高校野球に関心のない人までも夢中にさせたほどだ。
結果は早稲田実業の優勝で終わったが、野球人気が低迷する中、2人のヒーロー誕生は世間を沸かせた。その後、田中選手は東北楽天ゴールデンイーグルスへ、斎藤選手もプロ入りか、と思われた。しかし、彼は早稲田大学への進学を表明。インタビューにて、「迷ったが急なプロ入りが通用するほど甘い世界ではない……」と答えている。その冷静かつ真摯な態度は世間の好感度をさらに高めた。それから4年後の2010年、北海道日本ハムファイターズへプロ入りを果たす。
野球をやっている者なら誰もが憧れるであろう、”甲子園”という名の大舞台でヒーローになるにはそれなりの苦労はつきものだ。今まで順風満帆の輝ける栄光の道をまっすぐに突き進んできた印象の斎藤選手も、もちろん失敗や挫折を繰り返してきた。その苦労を少しでも知りたいという人にオススしたいのが『栄光のマウンド 早実vs駒大苫小牧』『新たなる聖地ー甲子園から神宮へー』(竹書房刊)。どちらも斎藤選手の新たな側面を切り取っている。
『栄光のマウンド 早実vs駒大苫小牧』
http://www.takeshobo.co.jp/book_d/shohin/5516401
『新たなる聖地―甲子園から神宮へ―』
http://www.takeshobo.co.jp/book_d/shohin/5517701
日本を感動の渦を巻きこんだ06年甲子園の裏側、大学へと進学した斎藤選手についてなど、テレビや新聞では報じない、佑ちゃんの”内側”を描き出す。連日テレビから流れる佑ちゃんコールに飽きてしまった人も、少し違った視点から斎藤選手を見てみると、また違った楽しみ方ができるはずだ。佑ちゃんフィーバーは今後もまだまだ続きそうな気配だ。
歴史のはじまり。
終わらない夢。
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