「倫理観は大丈夫?」一転して都知事選出馬の東国原英夫 その打算と拭えない女癖
#政治 #本多圭 #東国原英夫 #都知事選
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東国原英夫前宮崎県知事が、東京都知事選告示直前になって出馬を表明。24日の告示日に正式に届け出た。
4選出馬をしないと言っていた石原慎太郎都知事が、お得意の後出しで出馬表明した時点で、東国原は出馬を断念すると思っていた筆者にとっては意外な展開だった(参照記事)。東国原は「震災後、出馬を表明するのは不適切だったから」と遅れた理由を説明したが、筆者にはそうは思えない。
東日本大震災下でも「天罰」発言といった暴言を吐き続ける石原都知事は、さすがに都民に見限られるのではないか、今なら勝てる可能性が高まった、という手ごたえを掴んだからこそ出馬に踏み切ったのではないか。もしくは、今回の都知事選と、菅政権の凋落に伴い近々行われる公算が高かった衆議院選を天秤にかけ、より当選確率の高い衆院選に出るつもりだったが、今回の震災の影響により、衆議院選が直近で行われることがなくなったため、知事選で落ちても国政があるという保険をかけられると思ったのではないか。
いずれにせよ、ギリギリでの出馬表明は、日和見的な打算の表れだ。東国原の”裏の顔”を見てきた筆者からすると、そんな彼に一言言わずにはいられない。
東国原のお笑いの師匠であるビートたけしは、2月27日に開かれた「東京スポーツ映画大賞」の授賞式終了後の囲み取材で、東国原の都知事選出馬の質問に「東が都知事になれたら、青少年健全育成条令を外したほういいね」とジョークを飛ばしたが、健全な都民にとってはシャレでは済まされない。
ご記憶の方も多いだろう。1998年、都内でイメージクラブの経営者が未成年を雇っていたとして、児童福祉法違反ならびに青少年健全育成条令違反で逮捕された。その際に、当時16歳だった少女は「店で性的サービスをした」と東国原の名前を挙げたことで警視庁から聴取を受けた。東国原は「未成年とは知らなかった」と釈明し、摘発もされなかったが、女子を売り買いする違法な場所に出入りしていたのは紛れもない事実。今では自虐ネタに使うこともあるようだが、こうした乱れた倫理観はそう簡単に払拭されるものだろうか。
不倫の噂は何度も流れた。女性に対するルーズさも一因で、かとうかず子と離婚。宮崎県知事に就任してからは、”宮崎県のセールスマン”として活躍したが、その一方で女性との噂も絶えなかった。
東国原は、宮崎県知事時代、毎週のように東京に来てメディアに露出していたが、お笑い関係者によると、東京にいる女性に会いに来る目的もあったという。独身の身であるから恋愛は自由であるが、一方、宮崎県内のスナックで「宮崎県は遊ぶところがないからつまらない」とつぶやいていたという情報も入ってきた。こうしたエピソードを聞いたとき、東国原には本当に郷土愛があるのかと疑問に思ったが、案の定、口蹄疫問題からの復興の最中、県民の高い支持率にも背中を向け、宮崎を離れた。彼の態度は、県民の信頼を裏切るものだったのではないだろうか。
09年には、自民党の選挙対策委員長を務めていた古賀誠議員から衆院選出馬を要請されたことに対して、「総裁候補にすることが条件」と色気を示したことがあった。しかし、この姿勢に世論から逆風が吹いたことで、たけしに直接「やめておいたほうがいい、髪の毛が全部抜けるほどの逆風だぞ」と諭され、政財界に隠然たる力を持つ人物からは「大衆をなめるな」と一喝されて、断念した経緯を筆者は目の当たりにした。
前述した通り、打算の上に出馬表明した東国原は、いまだ大衆をなめきっているように思えてならない。こんな男に知事は任されない。かといって”老醜をさらす石原都知事の4選は歓迎できない。このままでは都民は苦渋の選択を迫られそうだ。
(文=本多圭)
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もはや死語。
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